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ジャンル:ファンタジー

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di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~

策略により、二人は出逢い運命の歯車が動き始める。果たしてその結末は?!

【その出逢いによって全てが動き始める】 第一部では主人公とヒロインが恋仲に発展するが、その経緯を明かすのを目的としているわけではない。 ・この物語は、人によっていろんな見方をすることが可能。 恋愛もの、ヒューマンドラマ、さらにはミステリーという観点からも楽しむことができる。 ジャンル的にはSFファンタジーではあるが、この場合のファンタジーとは”架空”を表しているのではないかと思われる。SFと言うと、近未来や宇宙戦争などを思い浮かべてしまうが、この作品での時代は”近現代”というイメージが一番近い。そして舞台は”東洋、あるいは上海”の裏路地や街並みが浮かぶのだ。 銃の存在する世界観ではあるが、その中で凶賊と呼ばれる人々は刀を武器としている。そこには彼らなりの理由がある。 つまり、ハイテク化したものを指して”SF”というジャンルにしているわけではなく、物語に関する重要な部分に”SF要素”を含んでいるのではないだろうか? 【賽は投げられた】 物語の開始当初、貴族であるヒロインはある人物の策略により、凶賊鷹刀一族の総帥元へ”捕らえられた親族を助けて欲しい”とやって来る。正に、何かの計画のスイッチが入った瞬間なのだ。彼女を送りこむことは、まるでドミノを倒したように、次々と主要人物に影響を及ぼす結果を生む。 【ヒロインはお飾りではなく重要な役回り】 ヒロインの家である藤咲家で起きている誘拐事件は、あくまでも発端の事件にしか過ぎないがその事件を起こすことで、いろんなことが明るみになっていく。つまり何故? ヒロインの家族が誘拐されたのか。誘拐されると何が起こるのか? そちらの方が重要なのではないかと感じた。 【判断と思考、行動が齎す分岐】 一括りにヒューマンドラマとしてしまうと、この物語の面白さは伝わらないだろう。主人公とヒロインの物語ではなく、凶賊鷹刀一族が中心となった物語である。この一族の抱える過去と現在が結びつき、複雑化している。登場人物それぞれが辛い過去を抱えており、それらが今回の事件、あるいは計画と関わっていると感じた。 *齎す……もたらす 【壊されていく、日常】 ヒロインの少女は選ばれた。彼女でなくてはならない理由があったのだ。 藤咲家はその為に犠牲になったのではないだろうか?  その後、凶賊鷹刀一族の魅力を知る貴族の藤咲姉弟、同じくこの姉弟の魅力を知っていく鷹刀一族。本来なら交わることはなかったはずだ。 父の誘拐事件は、簡単には終わらない。救い出して終わりという単純なことではない。彼らは何を手にし、何を失ったのか? そして主人公とヒロインの恋も結ばれて終わりというわけではないのだ。運命に踊らされ、大切なものを自らの意志で手放さなければならない人々。彼らが最後に掴むものは、一体何だろうか? 同時並行で様々な人々の思惑は交差し、複雑に絡み合い、そして時は進んでいく。 *備考……藤咲家の誘拐事件は二件起きている。 【誰が味方で、誰が敵なのか? そもそも敵は存在するのか?】 この物語で重要な”糸、繋がり”を持った人物が複数いる。初めは彼らに対し、”鷹刀一族にとって敵対する人物だ”という印象を受けるが、そんな簡単に説明できる関係のものではない。 それぞれが事情を抱え、中には危うい立場の者もいる。駆け引きはもちろんだが、相手の真意を探ることで見えてくる真実も多い。 誰が誰と手を組むのか? 心理戦でそうなることもあるが、それよりも彼らは心で繋がっていく。大人や子供関係なく、立場も超えて。もちろん初めから心を開いているわけではないし、そこには計算もあるだろう。 しかし互いが認め合い対等となった時、状況は変り、関係も変わっていく。初めは、良い印象を持たなかった相手に好印象を持つのは、何も物語の人間関係だけではない。読者の気持ちも共に動いていくのだ。 知るとはすなわち、相手を理解をすること。互いが影響を与え合うこの物語の中では、老若男女関係なくそれぞれが成長していくのだと感じた。 【幕間は決しておまけではない】 幕間は緊張感などをほぐす、ちょっと小話のようなもの。しかしこの作品では、確かに一度、緊張感をほぐす役割は果たしているものの、大事な過去の出来事が多く、より物語を深く知ることに一役買っている。 【事件が繋がる時】 この物語の中では藤咲家の誘拐事件とは別に、貧民街で若い女性の死体が出るという事件が起きている。初めは、主人公が情報屋のところに向かった時にさらっと出てくる事件である。そのため、あまり深く考えずに読んでいると、物騒な世の中なんだなと言う印象を抱くだけに留まる。つまり世の中の状況を指し示す、一つの演出なのかと思い、さらりと通り過ぎてしまうのだ。 この作品がミステリーに感じるのは、伏線の繋がりかたにもあるのではないかと思う。何気ない言葉から、誰が何を気づくのか? そしてその結果どう動くのか? 人の心は読めない。そして行動の全てを把握できるわけではない。だからこそ、時に意図しない展開となり、危機的状況に陥ることもある。緊迫した場面の多い作品だ。 【事件の影にちらつく〈七つの大罪〉】 鷹刀一族と言うのは、近しい者同士で婚姻を結んできた家系でもある。その為、関係が複雑な者もいる。そして鷹刀一族は前の総帥の代に〈七つの大罪〉というある組織と繋がりがあった。現在は関りはないようだが、この組織の影が事件の中で見え隠れしてるようだ。果たして彼らの目的とはなんなのか? どこまでが計画通りで、なにが想定外なのか? 一見、平和解決したように思える第一部だが、まだ黒幕が誰なのか分かっていない。計画の一部も明かされたばかりだ。知らず知らずのうちに計画に巻き込まれていく主人公たち。その結末とは?! 【注目の人物たち】 色んな人々が複雑に絡み合って、全体像が分かるスタイルの物語。その為、主人公とヒロイン以外に気になる人物たちが存在する。ここでは個人的に気になる人物をご紹介。 ・鷹刀ミンウェイ……冒頭の方では気遣いの出来る一族の美女という印象だが、次第に重要な人物であることが分かって来る。 ・藤咲ハオリュウ……囚われた、ヒロインの弟。12歳だが、この物語での貴族とは何かを考えさせられる。 ・緋扇シュアン……始めの頃は狂犬と呼ばれる計算高い、貴族、凶賊どちらも嫌う警察隊の一人という印象だが。 ・斑目タオロン……初めは鷹刀一族と対立する凶賊の一員という印象だが、彼の境遇を知ると見方が変わってくる。 【物語の魅力の一つである会議】 この物語の中心となっているのは、凶賊と呼ばれる人々。凶賊を簡単に例えるならば、マフィアなどのイメージが近いだろうか? 鷹刀一族はその中で、異彩を放っている。彼らは無益な殺生をしたり、一般人に危害を加えたりすることを望んではないのだ。そしてこの一族は、絆と結束力が強い。一族の者たちの性格は似ているところもあるが、それぞれ異なり武力のみの集団ではない。もちろん熱くなるタイプの人物もいれば、冷静沈着な人物もおり、論理派で戦略に長けた者もいる。彼らにとって情報は要。 ミステリーとして楽しめると前述したが、鷹刀一族の情報交換や作戦会議にあたる部分は、刑事もの、探偵ものどちらのイメージとも異なる。むしろ、映画などで見かけるアメリカ軍部の会議が近いという印象を持った。 そこがとても面白いところだ。 【新しい風と失ったもの】 彼らが払った犠牲は、決して安価なものではない。みなそれぞれ、大切なものを失いながら、それでも前に進まなければならない。手を差し出し、救いを与える者もいれば、助け合い協力し合う者もいる。振り返らずに、強く歩き出す者もいるだろう。しかしまだ、本当の戦いは始まったばかりだ。一族が集まる会議では、主人公の知りたかったことが明かされ、ヒロインの向かう先では、鷹刀一族の抱えた闇の部分や真実が語られていく。何が原因で何が始まりだったのか?  家庭内事情と共に明かされる真実には驚きを隠せない。彼ら、すなわち鷹刀一族が〈七つの大罪〉という組織とつながっていたことが重要となって来る。複雑化しているのは、近い血で婚姻を結んでいるからであり、その理由がなんだったのか? なども明らかになっていくのだ。そこにこの一族の絆の強さが秘められてることは言うまでもない。 【計算された構成とストーリー展開】 ここまで作品の魅力について語ってきたが、第二部で明かされるのは第一部で散りばめられた、伏線についてのことが多い。第一部は物語の完成度が高く、単体でも満足してしまいそうだが、ミステリー好きとしてはここからが更に面白い展開となっていくと感じた。 第二部では何気なく登場人物たちが話していた内容について、深く切り込んでいくのだ。主人公、鷹刀ルイフォンは一族の中で少し変わった立ち位置にいる。それは生まれのせいもあるだろうが、武闘派の多い鷹刀一族において頭脳派であることが関係している。彼一人で鷹刀一族に匹敵、あるいは壊滅させることもできる力を持っているのだ。対等であるからこそ、駆け引きや計画に面白味を感じる。頭脳、心理、はかりごと、武力、絆、過去、色んなものが複雑に絡み合い、物語を彩っている。全ての糸が繋がる時、この事件の全容が明らかになる。果たして、彼らの為すべきこととは? この物語の結末は……? あなたもお手に取られてみませんか?  彼らの未来の行く先を、是非その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

イルン幻想譚

全米が感動し世界が驚嘆する映画

 きみは剣闘士(グラディエーター)が一人、険しい山を登っているのを見るだろう。  生まれたときから闘うことだけを叩き込まれた無教養な明るく素直な男だ。  彼はドラゴンを倒す為に隠された扉を開き、荘厳な建物「ルナテミス」で出会うのだ──滝の落ちる崖、蒼天を見渡す巨大な露天風呂に!  いや、すまない。  偏屈で取り付く島もないが、色素が洗われたようなプラチナブロンドの、小柄な美しい男と運命の出会いを果たすのだ。  彼は麓の人間たちに「隠者のビショップ」と呼ばれているが、もちろんそう名乗った訳ではない。  非常に長寿で、人ではないが、彼自身自分がどういった種族か知らないのだ。  ある意味で無垢な二人の男が出会い、物語は始まる。  ところで、この話にわたしが熱狂するのには訳がある。  設定厨にはこたえられない、隅々にまで行き届いた世界構築がここにあるからだ。  加えて用語の数々。  意味のある熟語に載ったルビは、大好物なのであるが、この物語にはそれが連打される。  「リオン」「セイズ」「セイドラー」「ガルド」「ガルドル」……  カタカナでもおよそは理解できるそれが、熟語に載ったとたんに発する、あの魔力のようなイメージはなんだろう。  それがなければ形容することの叶わぬ世界がここにある。  覚えなければ意味が分からないとか、ハードルを上げる体のものではなく、「この世界の常識なので」と、素で言われるような言葉使いなのだ。  ところで、この話はBLであるので、極端に嫌がる方にはオススメしない。  可哀想だな、と思って口をつぐむだけだ。  ただ言えるのは、たまたま性別がそうであるというだけで、彼と彼は愛し合う運命なのだ。  物語は「隠者のビショップ」と呼ばれる男の正体や、元剣闘士の男が辿る数奇な運命、また同種族との遭遇や、遺跡による発見など、ざっと何百年単位の時が流れるため、歴史ロマンにもあふれている。映画にして見たい場面が随所に配されていて、詳しい方なら推しの俳優を当てて想像してしまうだろう。  本当に映像化して欲しい。  性別を超えた愛も差別もここにある。  全米よ、一緒に愛を感じないか?

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第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

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薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。