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ジャンル:恋愛

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今から蝶を吐きます

何十年という月日の孤独が短い文章にぎゅっと込められた美しいBL

愛と苦悩を秘めながら過ごした何十年という月日の孤独が、3500文字の中にしっかりと込められていて、素晴らしいです。 作中には「僕」の思いがギュッと詰まっているのですが、特に「アナタの、僕との枝分かれの先に咲いた、花」というのがひどく刺さりました。 赤ちゃんをかわいいと、美しいと、神々しいとさえ思うけれど、それは自分と「アナタ」の間のものではない、というそこに大きな孤独が見えた気がします。 赤ちゃんの手を引いて「アナタは孤独じゃない」と語るその裏に、「僕」自身の孤独が感じられ、「僕は孤独だ」と直接書かれるよりもずっとずっとその孤独の重さが伝わってきたように思います。 そうしてそれが葬式の場面にも繋がっていき、気づけば「アナタ」はたくさんの子どもや孫に囲まれていて、そこに「僕」の入る隙間がない。 長い月日、共有できなかったものの重さが感じられました。 けれど、ここに孤独が極まったかに思えた時、「僕」が吐き出した蝶がとても鮮やかに作品を色づけてくれました。 枝の先に美しく咲き誇った花たちとは違う、二人だけの愛の形というのが鮮烈に視覚化されていましたし、それまでの長く深い孤独の先に描かれたからこそ、ささやかでもとても切なく印象的でした。 また、「僕」が可哀想なだけでなく「アナタ」の両親が亡くなったことを密かに喜んだり、赤ちゃんに対して皮肉めいたことを言ったりと、感情の生々しさが見えたのも、良かったです。 リアルな感じが強まって、より語り手に寄り添えた気がします。 最後に、私は「ブロークバック・マウンテン」という映画が好きなんですが、この作品を読んで、なんだかちょっと思い出しました。 ホモフォビアが当然の社会の中で、カウボーイ同士のの二十年に渡る愛を描いた作品なんですが、題材だけでなく、長い月日の重さと苦悩が近い気がして…。 映画オタクなので、好きな映画を彷彿とさせてくれたという意味でも、とても心に残る作品でした。

5.0
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ぞーいー

私の推しが今日も最高に尊いので、全力で幸せにする!

今日も最高に尊い作品……ッ!

レビューを書こうと思い読み返して、あまりの尊さに血を吐きながら五体投地したくなる……そんな作品です(本当) 書きたいことが多すぎてオススメポイントがまとまらなくなってしまったので列挙していきます。 まず大まかなストーリーとしては転生者の限界オタク(主人公)が推しを拾ってしまって、原作改変を恐れつつも全力で幸せにするべく動いていくっていうものなんですが、主人公の愛(ただし”推し”への気持ちであって恋愛感情とは少し違う)とそれを向けられている推し側のすれ違いがもうたまらない尊さです。 すれ違いも、タグにあるように鈍感な主人公がその要因の一つではあるのですが、あまりに強い推しへの気持ち!!があることや後述するように主人公が非常にとても良い性格をしてる……ほんとに良い子……なことで鈍感系にありがちなイライラしちゃうって事も無くひたすらに光を享受できます。 ストーリー展開もかなり盛り上がる展開になっていて、さらに推しと初めから甘々展開……ということもなく、しっかりと描写されていて不自然じゃないのもオススメしたい所! これは絶対惚れるって……って推し目線で考えてみても思うものになってます。 主人公がまず良い子で可愛い!! 主人公についてはオタク特有のハイテンションが面白い所なのですが、それ以上に推しを思っての行動が凄い良いんです。暴走気味になっちゃうところもあるのですが、それも含めて良い所……共感するところもあるし、たまになるアワアワとした一面も凄く非常に可愛いです!!!! また、完結しているというのもオススメしたいポイント! ダレてしまうなんてこともなく、むしろ供給が!足りないっ!って叫びたくなる位にスッキリとまとまっています。 もっと尊さが欲しくなったら番外編が投稿されているのでそちらを、そして同じ作者さんのものも是非……。 ダレてしまうなんて事が無い、と前述した通り本編通してスリリングな部分、展開としての山や谷、暗い展開はしっかりとあるのですが、胸糞な感じが一切無いっていうのも良い所です。(転生などのファンタジー要素はあるものの)前述した推し目線の感情も含めて、なんでこんなことしてるの?みたいな違和感がありません。登場人物みんな生きてる人なんじゃ?っていう自然さで、不必要なストレスが無く安心して何周も読めます。まさしく光属性って感じです。 かなり有名な作品ですが、もし未読だったら是が非でも読んでみてくださいな!! 男女問わず恋愛モノが好きだったり何かを推したことがある人だったら絶対に刺さるハズ! 万人にオススメできます!

5.0
1
呑んだくれのよみせん

九王沢さんに誰も突っ込めない

ただのラブコメと思って読むと、確実にヤケドします!(体験談)

序盤の掛け合い漫才のような高速展開と、 九王沢さんの強烈だけど、どこかズレてて憎めないキャラ。 質問の答えを知らないふりでやり直させたり。 誘導尋問してみたり。 横浜湾が見えるお洒落バーより、串焼き屋を選んでみたり。 すべて絶妙なバランスで、カワイイです。すき。 (一歩間違えると、嫌味なキャラになりそう、、、) そんな純粋培養で天然な九王沢さんに 掛け合い漫才のように四苦八苦する那智くん。 恋愛シーンと、おとぼけシーン、シリアス(お勉強)シーンを 行ったり来たりするラブコメ。 かと思いきや 九王沢さんが、単に面白がったりして彼と一緒にいるわけじゃない というのが明らかになってきた頃から、物語は急加速。 14話というど真ん中での重要新キャラクター登場と、衝撃的なラスト。 いまだかつて、ここに着地するラブコメは見たことなかったです。 この線は序盤からはまったく予想できず、 とことん読者を楽しませようとする圧を感じました。 説明調の小難しいところも出てきますが、圧倒の文章力で読ませます。 あ、巨乳という設定の必然性はあんまり感じませんでした(笑)

5.0
0
嶌田あき

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:66話完結

【完結】セクハラ貴族にビンタしたら社交界を追放されたので、田舎で人生やり直します。~一方、そのころ王都では~

難アリ家庭から逃げた先で努力し幸せを掴む物語

親の歪んだ教育方針により世俗に疎くすれていないヒロインのため色々とおぼこいが、助けてもらった先の家で色々と教わり、『自分』を出せるようになっていく変わりようが良かった。こういう、若干テンションのおかしいヒロインは好き。 ヒーローも少々珍しいタイプで好ましかった。 さくさくとテンポ良く話が進むため、じれじれな恋愛ではあるがイラつくほどの長さではなくニマニマと過程を楽しめた。悪党が断罪されているのもよき。 軽めですっきりと読了できる作品だった。

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!