ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

カクヨムファンタジー連載:598話

快傑令嬢

 まるで文字で創られたVRゴーグル。 それがこの作品を読み進めた感想です。  文字を追い、イメージを膨らませ、どんな世界かを頭で想像しながら、我々読み手は物語を「読む」 普通は、そんな感じ。  でも、この作品は違いました。作品を読ませるのでもなく、見せるのでもない。  街並みが、石畳に敷かれた軌道が、そこで往来する人々が、緻密に描かれた世界が、全くストレスなく脳に直接的に流れ込む事にただただ驚きました。  映像化された場面が勝手に頭に描かれる感覚は、マジかよ、と笑ってしまうほどです。  一話目を読み終える頃、私は【作品を読む】のではなく、この世界にあっという間に招致されていた錯覚に陥りました。  街の構造、規模、人口数、交通インフラから、屋台や市場の様子や、その世界の人々の暮らしといったマクロな観点から、ランプの中で立ち上る青白い光、登場人物たちの揺れ動く感情の機微といったミクロな観点まで、実に多彩な視点で余すところなく、精細に映像化され伝わってきます。  作中で眼に見えるそうした僅かな一片の裏には、膨大で精密に設計されたバックボーンの存在をありありと感じながらも、それを読み手に負荷をかけることなく伝えてくる表現力は、眼に見えざる作者がそっと手を引いて世界を案内してくれている気分になります。  主人公と専属メイドである二人が織り成す、テンポの良い会話と痛快で心地よい関係性は「この作品最大の見どころ」です。その内容は、笑いあり、涙ありですが、詳細は是非ご自身で読み進めて確かめて欲しいと願うばかりです。  本当に素晴らしい作品です。一人でも多く読まれることを願い、稚拙ながらレビューさせて頂きました。

5.0
  • 作品更新日:2024/4/3
  • 投稿日:2021/12/27
カクヨムファンタジー連載:60話完結

銀の賢者と行く、異世界のんびり食べ歩きの旅

1.美しく穏やかな世界 2.美味しい料理 3.心温まるほっこりエピソード。 この3要素を中心軸として物語は展開していきます。 あくまでも上記の3要素を、読み手がしっかりと受け止めれるように配慮されている優しさがあります。 難しい表現や文法、複雑な伏線といったモノをなるべく減らし、優しい素材で作られています。 結果、読み手が安心して目の前に広がる料理や食材、その味、調理の様子に集中できるようになっていて 読んでいるシーンが「目に浮かぶようにイメージ」しやすくなっています。 なので・・・特に料理シーンは圧巻!素晴らしい臨場感で進みます。 鍋の煮立つ音、肉に焼ける匂い、魅惑的な数々の香辛料、果物の爽やかさ…… それらを取り巻くように広がる温かい人情ストーリー。 是非、読んで頂きたいです。 (本作は小説家になろう!様でも連載されております。進度はこちらの方が進んでます。 https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9783hg/)

5.0
  • 作品更新日:2022/1/31
  • 投稿日:2021/12/27
カクヨムSF連載:183話

【祝2万7千PV突破!】異形次元𐤏𐤍色彩染侵星怪史譚。

世には魅力的で読み切れないほどの作品があふれ、ジャンルという区分けされた空間にびっしりと収められている。 異世界、チート、転生、勇者、追放、ざまぁ、ハーレム、TS…… 読み手である我々が、新たな作品を手にして読み進めるにあたって「この作品はどんなジャンルなんだろう」と考えたことはないだろうか。 「あぁ、こういう系ね」とか時には「よくあるよね」なんて思うこともあるかもしれない。 ごく稀に、そうした領域から大きくはみ出す作品と出会うことがある。 私にとって、それがこの作品。 とにかく、面白い。 凄まじいまでの独創的な世界。 セオリーや定石といった既存の枠組みを踏み越えていくかのような、予測不能で既視感ゼロのストーリー。 近未来の世界を舞台に、心理学、生物学、自然科学、遺伝子や実在する新旧様々な兵器、未知の深海までもが登場し、混沌に広がる不思議と未知が溢れる独創世界。 多彩で様々な分野のキーワードが猛烈な速度で飛び交い、気付ける人間にしか見えないキーワードが随所に散りばめられていて、読めば読むほど点と点が繋がり、それが線になり、やがてそれが緻密な地図になっていくかのような感覚。 あなたなら、この作品をなんとジャンル分けするのか。 ぜひ、確かめて欲しい。

5.0
  • 作品更新日:2024/5/11
  • 投稿日:2021/12/27
ノベルアップ+SF連載:42話完結

ビヨンド・ザ・ホライゾン-あのソラへと続く道-

どこまでも荒れ果て、崩壊した世界。 しかしそれが当然であるかのように、屈託なく、天真爛漫に生きる少女、シーカ。 その少女を何よりも大切に守り続ける|兵器《兵士》ゾルタン。 死と瓦礫が埋め尽くされた街。 朽ち果て、笑い声が消えた遊園地。 聴く者が居ないままに音楽を吐き出し続けるミュージカルロボット。 そして、遊弋するかつての兵器達。 我々からすれば非日常的な毎日が、彼らにとっての日常。 この日常を兵士であり、兵器であるゾルタンと、少女シーカが お互いを思いやり、支え合い、寄り添いながら、逞しく生き抜いていく。 なぜ、ゾルタンは少女を守り続けるのか。 彼らが目指す場所に、何があるのか。 そこに辿り着いたら、何が変わるのか。 そして少女シーカは何故、終焉した世界まで生き延びられたのか。 二人の日常が描かれたこの作品を読了して数ヵ月が経つが この物語がいつまでも心から離れない。 二人の様子から、眼を離せなかった。 無機質で冷たい灰色の世界と、彼らが織りなす儚くも優しい色彩が 強烈なコントラストになって、心に焼き付いているのだと思う。 是非あなたも、二人の行く末を見て欲しい。

  • 作品更新日:2022/11/14
  • 投稿日:2022/2/16
カクヨムファンタジー連載:16話完結

海燕 ーシュルーケンー  リヒテン・ライヒ空軍記

 14歳の女の子が、戦争の時代に生まれ、あてがわれた環境の中で必死に生き、成長していく物語です。  そこにはチートも、魔法も、ご都合主義もありません。  この作品は物語に必要なシーンに、必要な描写だけが書かれ、知識ネタや、大袈裟な表現はなく、表面的には淡々と見えるかもしれません。  が、読み進めると登場人物の全てに「幸せになって欲しい」という想いが込められている事に気が付きました。  少女が戦闘機に乗る、という突飛にも思えた設定にも、しっかりと「この世界、この時代の技術背景から作られた飛行機」にとって必要な条件として描かれ、とても好感を抱きました。  また、描かれる作中の随所に、深い意味を持つ名言が数多く存在しています。  生きることだけでも大変な戦争の時代、空で戦いは、陸で悩み、少しずつ成長していく少女を、周囲が厳しくも優しく支えていきます。  この中で語られる言葉は、そのまま名言にすら聞こえます。  戦争、戦闘機、爆撃機……この手の戦争を舞台にした物語が好きな方なら胸を打つシーンに出逢えるはずです。    多くの評価、レビュー、★の数が「名作の証拠」ではないと、本作を通じて強く感じると同時に、もっと多くの方に読んで頂きたいと心より願っています。

5.0
  • 作品更新日:2021/6/27
  • 投稿日:2022/2/16