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@オノログ

ノベルアップ+ヒューマンドラマ連載:37話完結

僕にも魔法が使えたら

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー ある日公園で主人公が、天然不思議系女子に突然”パートナー”指名されることから展開されていく。パートナーとは一体なんなのか? 少女の正体は? 突然強引に非日常に巻き込まれる現代ファンタジー。主人公の運命やいかに?! 【物語の始まりは】 主人公と謎の天然少女との出会いから始まっていく。関わりたくないと思いながらも、彼女の強引さと話の噛み合わなさで巻き込まれていく。何故公園の噴水の上に居たのか? パートナーとは一体なんなのか? 何故主人公はターゲットとなったのか? 謎を多く残したまま話は展開されていく。果たしてこの不思議な少女の正体とは? 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 主人公に対しパートナー指名した彼女は、何かの目的があってこの街に来たようである。 彼女には魔法のようなものが使えるが、施行は出来るもののその為の元(力)自体は所持していないようで、その元(貯蔵庫・タンクのようなもの)となるのがパートナーの役目の一つのようである。 【主人公と登場人物について】 ふぇは少女の口癖なのだろうか? しょっちゅう出てくるワードである。天然で、あまり人の話を聞いておらず、我が道をひた歩く印象。 主人公は流されてしまう部分や、押しに弱いという一面も見受けられる。初めはわけがわからないことに巻き込まれている、迷惑だと感じられる印象もあるが、段々と理解という方向に向かう。 【物語について】 一度は追い返してしまったものの、彼女のことを気にかける主人公。数日後、彼女と再会する。主人公は段々と彼女のペースにハマり、夕飯を作ってもらうことになったのだが、スーパーからの帰り道”匂いがする”といって突然駆け出す彼女を追うと、子猫が川でおぼれていた。子猫を救出した後、家に帰ると今度は謎の男女に出くわす。勝手に家に上がり込み、言いたい放題言って消える二人。相変わらずの天然ぶりで、要領を得ない少女。前途多難である。 少女の説明は相変わらず分かり辛く、全体を掴むことはできないものの、主人公の気持ちは出逢ったばかりの頃とは変わっていた。突然現れた”ぷちおに”なるもの。そしてそれを倒すところを目の当たりにし、彼女から説明を受けた彼は、彼女の力になってあげたいと思い始めていた。 【良い点(箇条書き)】 ・ヒロインが天然で不思議系女子。特に会話のキャッチボールが破壊的。好きな人は好きだと思う。 ・独創性を感じる。一番変わっていると思ったのは、ヒロインが能力を持っている側なのだが、彼女の説明が分かり辛く、それをザックリ説明して分かりやすくしようとしている部分。結果、世界観をザックリ理解という形になるのが、新しい。恐らく、陰陽師系統の能力なのだが、魔法を例にしているのでどんなものなのか想像することは出来ても、例えのほうで理解するので大元の方が理解し辛い。この流れは新しいスタイルだと思う。 ・危機的状況なはずなのだが、コメディ要素が含まれている為、全体的に明るい。 【備考(補足)】13ページ目まで拝読 【見どころ】 ストーリーよりも、登場人物が個性的すぎて際立つ作品。特に個性的なのがヒロインである。天然不思議系で、いまいち何を言っているのか謎の人物。それを主人公のモノローグにて解説ような、解釈が入るスタイルだという印象。しかしその部分がとても変わっており、全体的に世界観を例えで理解する形となる。その上、ヒロインの口癖”ふぇ”がこれでもかと挿入されている為、一番記憶に残るのが”ふぇ”である。ここに萌えを感じる人には、ドストライクな作品なのではないかと感じた。自分は夢に見そうである(笑) 主人公は自分の役目を把握はしたものの(P12にて)、何故自分が選ばれたのかはまだ分かっていない。これには何か理由があるのではないだろうか、と想像する。彼はこの先、パートナーとしての役目を果たせるのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の結末をその目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
  • 作品更新日:2021/1/31
  • 投稿日:2021/12/5
カクヨムミステリー連載:11話完結

安楽庵探偵事務所 〜尋ね人は異世界です。〜

【物語のあらすじ】 新宿のとある雑居ビルにある探偵事務所には三か月に一度しか依頼人が来ない。そこには三つ理由がある。看板はなく、広告は出しているものの三か月に一度しか刊行されていないオカルト雑誌。そしてその内容にも問題があったのである。問題だらけの広告とちょっと変わった尋ね人を探す探偵事務所。 果たしてどんな依頼人がやって来るのだろうか? 【登場人物について】 安楽庵探偵事務所の助手は、お酢が好きなようである。 占い館の館長兼探偵事務所の所長は、絶世の美女ではあるがモテない。その理由は60個あるらしい。その他、異世界へ向かう人物などがいる。 【良い点(箇条書き)】 ・一定のパターンのある物語なのかと思いきや、五話で意外な展開となる。 ・依頼人がほとんど訪れない理由は、冒頭で分かるがそれ以外にも理由がある。その部分を知ると、なるほど! と思う。 ・異世界転生を、上手くモチーフとして取り入れた物語である。 ・作風とリズムが独特である。 ・異世界転生後の世界を舞台にしている物語は沢山あるが、異世界転生でいなくなった後の世界が舞台というのは面白いなと感じた。 ・登場人物が個性的である。 【物語の感想】 料理というものが物語にどのような形で関わって来るのだろうか? 初めは全く想像がつかなかったが、こういう使い方があるのだなと感じた。巧く異世界を取り入れた物語であり、発想も面白いと思った。 登場人物についての詳しいプロフィールがあるのも面白い部分。それぞれ副業があるのだろうか? 時々何を言っているのか、ちょっとわからないところも味だと感じる。 とても面白い物語だなと感じた。 *7話まで拝読 【物語全体の見どころ】 独特なリズムのある作品。同じ流れで物語は始まっていく。後半がそれぞれ違っていくスタイル。詩などでよく使われる反復法が物語全体に使われており、その独特なスタイルがリズムを生んでいる。 異世界転生を巧く取り入れた物語である。通常、異世界転生ものというと、異世界に転生した側が舞台である。それは異世界転生者が主人公なこともあれば、それを取り巻く人物や敵などが主人公である場合が多く、現代が舞台になるのは稀だ。 独自のテンプレートにより物語が進んでいく印象。そして独特の切り口で、依頼人の心を浄化していく物語だと感じた。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0
  • 作品更新日:2021/4/22
  • 投稿日:2021/12/5
ノベルアップ+恋愛非公開

十彩の音を聴いて

【出逢いから恋に落ちる経緯】 ワーカーホリックにより、長期休暇を得た主人公は暇を持て余し、ネットサーフィンをしていた。そこで何かを見たのかツーリングに行くことを想いつく。しかしその旅は目的地を決めることなく、気の向くまま。ノープランによるものであった。当然土地勘などもあるわけがなく、旅の途中でバイクがパンクしてしまい困っていたところを年配の女性に助けられる。 そして連れて行ってくれたのは、彼女の息子の友人が整備士として切り盛りしているバイク屋さんであった。ノープランで旅をしていた主人公は、自分を助けてくれた人の家に泊まることになる。 【主人公と恋の相手について】 ワーカーホリック気味の為、上司からの指令により有給休暇を消化することに。纏まった休暇を得たものの、恐らく休暇慣れしていなかった為か、やりたいことが直ぐに決まらない様子。そこでネットサーフィンをしていて閃いた(?)のがツーリングであった。ノープランでツーリングという予定にに乗り出したのであった。 ところどころに出てくるイメージ投影は、なにを予感しているのだろうか? 恋愛として大きく展開が変わり始めるのは”あたしとアタシの苦悩”のあたりから。恋のお相手となる人物からの視点からも物語は展開されていく。両側の心の動きが分かるというスタイルだ。 【主人公を取り巻く環境など】 主人公はバイクがパンクしてしまったことをきっかけに、ある一家と懇意になっていく。この物語はジャンルは恋愛ではあるが、彼女心が動き始めるまではどちらかと言うと、この一家との交流を深めていくという流れである。 そして、自分の中にもう一人の自分がいる、という感じで進んでいく。どうやらこの二人は、性格などに差があるようで、普段は引っ込み思案で慎重派の主人公をもう一人の存在が後押ししていたような印象。しかし今回の旅では、主人公が今までとは違う行動に出る。もしかしたら、これまではもう一人の自分の存在に気づいていなかったのかもしれない。 【感想】 予感なのか、予知なのか。主人公に直接投影される。それが何処で繋がるのか? がとても気になる部分であり、もう一人の”ワタシ”についても気になる部分は多い。ジャンルが恋愛なので、旅先で恋に落ちロマンチックな展開となっていくのだろうか? と想像していたら、想像とは違い人々と交流を深めながら、彼女が成長していく物語なのだなと感じた。 旅から始まり、日常へと戻っていくようなので旅先であったことを丁寧に描いているのだろうと思った。田舎のイメージであるフレンドリーさ。そして古き良きものなども交えてあり、田舎の雰囲気が出ているなと感じた。 主人公がこの旅を通して、どう変化していくのか。その変化が日常にもたらすものがどんなものなのか、とても気になる部分である。 【見どころ】 旅とは非日常である。主人公が休暇を貰ったものの、何をするか決めることが出来なかった。そんな彼女が休暇を楽しむために選んだのは”ノープランでのツーリング”。目的も行き先も決めずに辿り着いた場所は、田舎であった。日本というのは狭い。そして少し都会を離れると田舎、あるいは田園風景が広がっていたりするものだ。見慣れないノスタルジックな風景に心躍らせる人もいれば、癒される人もいるに違いない。そんな田舎道で、バイクがパンクしてしまった彼女。もちろん近くに修理屋さんがあるのかどうかもわからない。 立ち往生していたところに通りかかったのが、バイク屋を営む友人の息子を持つ、年配の女性であった。この出逢いは、主人公にいろんな影響を与えていく。 この物語は、いわゆる旅で出逢った人と一夜限りのロマンチックな恋というものではなく、この一家との交流を通して主人公が変わっていく物語だと感じた。生き方に憧れたり、双子を見て子供が欲しいと感じたり。恋をしたり、自分の適性に気づいたり、もう一人の自分の存在と向き合ったり。 休暇が終われば終わりという物語ではなく、これは主人公に変化が訪れるきっかけだったのだと思う。旅の終わりに、彼女が何を想いまたその先の人生で何を選択し、日常がどう変わっていくのか? そこが見どころなのではないかと感じた。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お勧めです。

5.0
  • 作品更新日:2021/8/28
  • 投稿日:2021/12/28
カクヨムその他連載:38話完結

『俳句集合』の一

 あなたにも愛して欲しい、日本語が生み出す芸術的な世界を。  そして飛びこんでみませんか、この切なくて優しい世界に。 【日本語が素敵な理由】  日本語は世界一難しい言語と言われているけれど、会話をするだけなら世界一簡単な言葉だと思っている。  何故なら、主語がなくても通じるから。  例えば『あなたとわたし』の2人だけで話をするならば。 「これ食べる?」  と、手に持っているものを差し出すだけで会話は成立する。  こちらが相手に言っていることは暗黙の了解だから。  つまり、日本語とは含みを理解する、空気を読むということとセットになっているとも考えられる。    そして日本語で大切なのはニュアンス。  正しく伝えたいと感じる時、それは文法の正しさではなくニュアンスの正しさが優先されるのが日本人の特徴。  それは何色ですか? 赤と大雑把に答えても良いし、人には意味があってよりその色を表す言葉に近いものを選ぶこともあるだろう。  そう、言葉を選択できる。その数が多いのが日本語なのである。 【日本語の特性と作品の関係性】  この作品を語るために長い前置きをしてしまったが、日本語はそれができるから【俳句や和歌、短歌】が生まれたとも言えるのだ。  主語がなくても伝わるから、17文字の世界が展開できる。  正しくニュアンスを伝えるための言葉を選ぶことができるから。  それはまるでカラフルで色数の多い色鉛筆やクレバス、絵具のようにも感じるだろう。 【作品の見どころ】  こちらの作品はタイトルが実にシンプルである。  しかしその扉を開いて広がっているのは、美しき感情の世界。  それはまるで満開の桜の木の下で美しい花びらが舞うのを見ているような感覚に似ている。その花びらを一枚手に取れば、そこにかかれているのは無数の言葉たち。  舞い散る文字を一つ手に取ってみて欲しい。  そこにあるのは溢れる感情と思い出、共感。  時に胸が熱くなり。  時に切なく、涙することもあるだろう。  この作品は共感性の高い内容の俳句が多いのである。 【俳句の方向性】  この作品の俳句の方向性は無季自由律俳句。  季語を入れないことによって表現幅が広がり、自由度も増すというスタイルである。その為、不慣れな季語の意味を深く読む難しさではなく、身近な想いを受け手がもっとわかりやすく感じることが可能。  言葉選びの仕方はその人の感性を映す鏡とも言える。  まだ拝読中途であるが。  恋する気持ちや片思いの切なさの伝わってくる俳句が多く、解説も同時になされている。その為、俳句が苦手でもどんな状況でどんな気持ちが詠まれているのかわかりやすいのである。  自身も俳句についてはあまり馴染みがなく、難しいのかなと思っていたのだがイメージが一変した。  特に一度は恋をしたことのある方にお奨めしたい。  きっと共感できる想いがここには溢れています。  お気に入りの音楽を聴きながら読まれてみませんか?   素敵な時間をあなたへ。

5.0
  • 作品更新日:2023/7/10
  • 投稿日:2023/11/11
小説家になろうファンタジー連載:65話完結

濃縮版 冬野つぐみのオモイカタ

【物語について】 事件現場から始まっていく。 一体何があってこんなことになってしまったのだろうか?  主人公、冬野つぐみは大学生。人づきあいが苦手で消極的な女の子。彼女には同じようにおっとりとした親友がいる。名前は、千堂沙十美。大学に入ってから出来た友人である。そんな彼女は、坂田有という想い人がいた。彼は気遣いの出来るグループリーダーという印象で、目立たない二人にとっては別の世界の人だったに違いない。しかし、ある日を境に親友は変わり始める。それまで自分と同じように控えめだった彼女は、アクセサリーをつけたりお洒落になっていくのだ。その結果、主人公と一緒に居るよりも、坂田たちと一緒に居る時間が増えた。だが、一緒に居る時間が減った直接的な要因は、彼女の一人行動にあるのかもしれない。変わっていく親友、変わらない自分。少しづつ距離の出来てしまった二人。そしてある日、親友は行方不明になってしまうのであった。 【どんな事件なのか?】 主人公の住む町では、人が黒い水を残して消えてしまう連続行方不明事件が起こっていた。主人公たちはそれを都市伝説だと思っていたが、それには理由がある。恐らく一番の理由はニュースなどになっていなかったからだろうと推測。その為、まさか自分たちがその事件に巻き込まれるとは思っていなかったはずだ。犯人は誰なのか? その目的とは? 【舞台、方向性】 舞台:現代。大学などを中心に展開されていく。 方向性:明確に事件をする役柄(刑事や探偵など)というものに収まっているわけではなく、主人公が持ち前の観察眼や洞察力などを活かし事件の真相を暴くもの。 【オリジナル設定について】 舞台は現代ではあるが、異能力が出てくるため、ミステリー×現代ファンタジーというカテゴリーだと思われる。詳しい能力についてはネタバレになるので、物語を参照。 【登場人物について】 この物語は、群像劇。多角的に物語が語られ、事件の全容が明らかになっていく。 冬野つぐみ……主人公。大学生であり、鋭い観察眼を持つ少女。 千堂沙十美……行方不明になってしまう、主人公の親友。ある雑貨でアクセサリーを購入した頃から言動に変化が起き始める。 【感想】 どんな事件に巻き込まれていくのかはあらすじにあり、冒頭でも触れている。しかし目的と犯人は謎のままだ。その後、事の発端が明かされていく。この物語は、明確に事件が起きて捜査という、刑事ものでも探偵ものでもない。違和感の積み重ねがやがて、いつの間にか事件へと発展している形であり、主人公は行方不明になってしまった親友を探そうとする。 ここで重要となって来るのは、主人公の観察眼だ。ことごとく、違和感の正体を暴いていく。とても自然な流れであり、”推理してます!”というスタイルではない。それはふとした疑問であり、不協和音のようなものである。 確かにミステリーではあるが、構えるような感じでないところが特徴だと感じた。この事件で一番気になるのが動機である。なんのためにこの事件を起こし、何に活用するのか? そしてターゲットとなる人物の共通点は? 気になる部分の多いミステリーだ。果たしてこの物語の結末とは? 【見どころ】 この物語では、協力者を得て事件を探るというよりは、協力者となって事件を探っていくと言った方が近いと思われる。そこがこの物語にオリジナリティを感じる部分であり、全体を日常から非日常へナチュラルに変えている要素の一つであると思われる。つまり、気づけば事件に巻き込まれていて、事件に関係したことに自然と触れているという構造だ。その為、伏線”には”気づきやすいが伏線で”あること”には気づき辛い。もちろん勘の良い人ならば気づく可能性は高いのだが。その結果どんなことが起きるのかというと、違和感に主人公が気づき、読者が”確かに鋭い!”と追って気づく。しかしそこで、stopがかかるのだ。つまりそれは、事件に関係している”何か”であり、伏線だということだ。とても面白い構成だと思う。 既に分かっていることと分からないことのバランスも面白い。この物語では前述したように”犯人が誰か?”よりも”動機”に謎を感じるのだ。犯人として怪しい人は何となくわかるかもしれない。しかし動機とその用途となると全く予想がつかない。ここが明かされていくのがとても楽しみである。 異能力者たちの能力は割と早い段階で、どんなモノか明かされていく。しかし、それをどう利用し事件の真相を暴くのか? となるとまた別となる。果たして彼らは主人公を協力者と招き、どんな計画で、またはどんな方法で事件を解決していくのだろうか?  あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お勧めです。 (21ページ目まで拝読)

5.0
  • 作品更新日:2021/11/28
  • 投稿日:2021/12/28
小説家になろうファンタジー連載:184話

不思議なカレラ @仮完結 只今最終校正中につき

【物語は】  主人公の一人が人間界から魔界に迷い込んでしまうところから始まっていく。彼女の行動により、ここがどこであるか分からなくとも、元の世界とは違うのだということが伝わってくる。  元の世界は人間界ではあるが、現代社会から異世界へではなく仮想世界から仮想世界への転移のようである。 【w主人公だと思われる】  主に人間界から転移した少女と魔界にいた少女との二視点から物語は展開されていく。  二人は性格が違うが、なかなか気の合う相手のように感じる。  魔界にいた少女はルミネと呼ばれている。  しかし人間界から来た少女に関しては少女と現わされている。  途方に暮れていた人間界の少女はルミネと出逢うことで、自分の身に起きていることを知り、その後この世界で一番偉い人物に会うことになるが、それがターニングポイントとなるのではないだろうか? 【世界観・物語について】  マナとオドという二つの重要なキーワードが存在する。  独自のシステムが構築されており、簡単に言えば人間と魔族は異なった方法で魔法などを使っているということ。  そして少女は人間界に来る過程で、能力などに異変が起きていた。    人間界から来た少女は早くに母を喪っており。父に育てられた。その父がハンターであり彼女はその父の影響を受け、ハンターとなった。  しかしその父も狩りの最中に他界。帰らぬ人となってしまう。  そんな彼女は、転移した先の魔界で自分の出生の秘密を知ることになる。  この時点では、誰も人間界へ戻る方法を知らない。  彼女は人間界へ帰ることは出来るのだろうか? 【物語の見どころ】  ハンターの少女は突然この世界に飛ばされたのだろう。  気づいたら真っ暗な中にいた。飛ばされる前の恰好のままであり、文明を駆使し状況を把握しようと試みるが、その機器が正常稼働しない。  その上、何かに襲われ怪我を負ってしまう。    途方に暮れる彼女の元に現れたのは、研究者であり伯爵令嬢のルミナンテ・ウル・ルネサージュと名乗る少女であった。  彼女は父の許可が無ければ外出すらできない身。  こっそりと二人で話をしていたはずが、想定外のことが起きてしまう。  このあとルミナンテ・ウル・ルネサージュことルミネの策により急展開を迎えていくが、彼女の出会いはターニングポイントというよりは伏線と考えて良いだろう。少女の出生の秘密が明かされることがターニングポイントとなる。  少女を元の人間へ返す方向で話は進んではいるものの、現時点で魔界にその方法を知る者はいない。その上、このことが引き金となり少女とルミネは激動の中に否応なしに巻き込まれていく。  あなたもお手に取られてみませんか?   この物語の結末をその目でぜひ確かめてみてくださいね。お奨めです。 *備考……策と紹介と反乱と横槍まで拝読

5.0
  • 作品更新日:2022/7/1
  • 投稿日:2022/8/15
カクヨムSF連載:86話完結

俺の幼馴染みは戦場の女神になれない

【組み合わせ・舞台】 長年片想いで一筋なモーリス(だが非童貞)とツンデレ拗らせて素直になれないサリー  舞台は現代から一千年後の世界。  高度な文明を築いていた人類は、突如として現れた大自然の化身によって滅ぼされた。人々は住むところを追われ、細々と生きていくしか道はなかったようである。  だが一千年前、ある神の齎したものにより戦況は変わる。  人間は諦めるしかなかった現状に、希望の光を見たのだろう。  魔法の使える世界であり、人間たちは手に入れた力により異形の獣(魔物)と戦っている。 【物語の始まりは】  ピンチに陥ったモーリスの元へサリーが助にくる場面から始まっていく。  そこから世界観や戦闘に関するシステム、二人の性格の分かるエピソードが語られていく。 【主人公たちと登場人物について】  モーリスは一途なのが伝わらないほど、軽い感じの印象。ポジティブな考え方をし、それを口にするものの本心までは分からない。もしかしたら相手の冷たい反応に対し、心の中では落ち込んでいるのかもしれないと、思っていたが読み進めるとちょっとズレたタイプであるということが分かってくる。  よく言えば恋は盲目。悪く言えば、周りが見えていないタイプのようだ。  サリーに関しては、塩対応という印象。それでも冷たいというわけではなく、態度に出さないタイプというのが近いと思う。心配はしているはずだが、普段からこういうやり取りをしているなら、なかなかその時だけストレートな反応というのはできないものだと思う。 【物語について】  この物語は戦闘シーンから始まっていくが、戦いなどがメインではなくモーリスが怪我をしたことにより、次々といろんな問題が連鎖して起きる物語である。  主人公のモーリスはケガによりしばらく療養することとなった。その間、候補生の一人に異変が起きる。その彼はモーリスのケガの原因に関係していたため、彼が責任を感じているのかと思い話を聞くことに。  しかし彼が集中できなくなっていたのにはもっと別の理由があったのだ。  このままでは良くないと、彼の問題に関し調査に乗り出すが意外なところで事件は繋がっていたのである。 【見どころ】  始まり方からは、戦闘シーンの多い物語だと思ってしまうが、どちらかというと探偵物語に近い。  主人公はモーリスとサリーだと思われるが、候補生であるケイとその幼馴染みの清良との恋を巡っていろいろと画策などをし解決していくことが二人の目的の中にある。  モーリスはその性格ゆえに、一途であることを信じてもらえないように感じるが、サリーの本心は分からないもののケガをさせてしまったことを後悔しているシーンもある。 ケイと清良の恋愛事情については、サリーも無関係ではなく複雑な心境に。  ただの恋愛事情ではなく、軍内での上下関係や裏取引など複雑に絡み合い一筋縄ではいかぬ状況。果たして二人はこの幼馴染同士の恋を解決に導くことは出来るのだろうか?  そしてモーリスの恋は報われるのだろうか?  この物語の結末を、ぜひその目で確かめてみてくださいね。お奨めです。 *備考2-5. 心に残る男の影①まで拝読

5.0
  • 作品更新日:2023/1/29
  • 投稿日:2022/8/15
アルファポリス恋愛連載:64話完結非公開

ドMさについていけずに別れた元カレがドSになって追いかけてくるんだけど!?

(感想です) これはもう、凄すぎです。主人公と元彼の考え方の違いが面白いです。ラブコメって読んだことはあるけれど、書くのは難しい分野だと思っています。自分はコメディなら書くことは可能だけれど、そこにどうloveを入れるのか?  ズレが面白さを醸し出す要素というのは論理的に理解はできるけれど、頭で理解したからと言って、実際に書けるわけではない。 主人公は自然消滅を狙っていた。しかし彼氏は別れ話をしていないので別れたことにはなっていない。これ、確かにそうだよなと思う。 自然消滅は、なんとなく互いにもう終わりだし、会わないなーで終わっていく。でも、それは合致したからであってちゃんとした別れを告げられない限り、終わりに出来ない人もいる。物語として、とても面白いが深く考えさせられた。恋愛トラブルは、意外とこういうケースが多いのではないか? と。 いつまでもつきまとわれるという人が、果たしてちゃんと終わらせたうえでそうなのか分からないものだ。自分の為、相手の為にもきっちり終わらせた方が、良いと思った。(お付き合いとかすることがないので、別れるとかもないけれどw)とても勉強になる物語でした。 あなたも読まれてみませんか? おススメです。

5.0
  • 作品更新日:2021/10/10
  • 投稿日:2021/9/6
ノベルアップ+ファンタジー連載:4話完結

誓文書士 ― そのツケ、支払っていただきます ―

【物語は】  商業都市アッゾーラについて語られるところから始まり、対照的な二人の男性へと移っていく。二人が何者なのかについては、既にあらすじで明かされているがドラマチックな始まり方となっている。  そこへ突然の来訪者。一体これから何が始まっていくのだろうか? 【世界観や物語の雰囲気について】  探偵小説を読んでいるような始まり方なので、個人的には凄く読みやすい。  依頼が来るという部分に関しては、依頼を受ける職業全般こんな感じ(雰囲気)なのかもしれないが。探偵や行政書士、弁護士など。    冒頭にこの商業都市の立地や周りの都市、大陸について明かされているのは、何かそのことが依頼などに関係しているのではないか? と思わせる。  もちろんこの土地がどんな場所なのか想像させる効果も含まれているとは思うが、何かの伏線のように感じてしまうのである。 【タイトルから想像すること】  この物語に出てくる職業がどんなものなのかは、あらすじにある通りであり、その内容も明かされている。  重要なのはこの職は”履行を保証する者”であるということ。  そう気になるのは”保証”の部分。ほしょうというと「保障」「補償」「保証」と三種の言葉が浮かぶはず。  それぞれの違い、意味。 保障:障害のないように保つこと。侵されたり損なわれたりしないように守ること。 補償:損害や出費を金銭などで補い償うこと。 (広辞苑より、言葉の意味) 保証:主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う債務(446条1項)  そしてタイトルには”そのツケ、支払っていただきます”とある。   ということは通常、連帯保証人のようなものではなく何らかの形で”強制的に守らせる”人たちなのではないかと想像するのである。  そして、答えは物語の中に。 【物語の魅力】  ”そのツケ、支払っていただきます”については、直ぐに謎が解ける。  いろんなことを想像させるタイトルと設定なので読み進めていくと、ああそいういことなのかと笑ってしまう。  ストレートなのか、それともひねっているのか? 偶然なのかということである。  彼らの仕事は誓言文書の作成なのだが、それには本人のサインもいる。  例えば国家間の条約や、賃貸契約のように互いが望んだうえで契約するならば、簡単にサインは得られるだろう。  つまりこの物語では、望んでいない相手も出てくるということ。  果たして彼らはどのようにして誓言文書にサインをさせるのだろうか?  その方法自体に魅力のある作品なのである。 【物語の見どころ】  まずこの職業に対し、どんなイメージを持つのか?  読む前にぼんやりとでも思い浮かべることで、物語がより一層楽しめるのではないかと思う。  そして本当にピンチなのは誰なのか? というのも物語の面白さであり、魅力の一つなのではないだろうか?  短編なので、あまり詳しく書くとネタバレになってしまうため、多くは語れないが、主人公となる二人は対称的であり、依頼のこなし方もそれぞれ違う。  そのこなし方からは彼らの人柄や気質なども感じ取れ、物語の先を読者が自由に想像できるラストも魅力的である。  あなたも是非お手に取られてみてはいかがでしょうか?  お奨めです。

5.0
  • 作品更新日:2022/3/16
  • 投稿日:2022/6/25
カクヨムSF連載:82話完結

花散らし、乙女 ー The girls are out of bloom on the planet ー

【物語は】  ある亜空間を一人の少女が誰かを探して走っている場面から展開されていく。  彼女が誰で何処にいて誰を探しているのか、この時点では明確にはされていない。これは始まりなのか、それとも分岐点なのか?    本編に入ると、桔梗という人物の視点から始まっていく。  この先に待ち受けるものとは?   【世界観について】  これの舞台の環境は実際に訪れるかも知れない未来だなと感じた。  そこに空想の社会が築かれている印象。  あらすじに書かれているので少し触れても大丈夫だと思われるが、舞台は世界戦争後の日本。戦争によって齎されたのは繫栄や豊かさではなく、環境汚染だった。  そこで人々はコロニーと言われるところで暮らしている。  戦争により、多くのものが失われた世界なのだと思う。  あるコロニーを除いては、そのコロニーごとに問題を抱えているようだ。  そしてこの物語は、そんな中で唯一飢えや病に苦しむことのない特別な『コロニーJ』を中心に展開されていくようだ。 【登場人物について】  途中までは、登場人物の名前が明かされないまま進んでいく。  それぞれに個性があり、彼女たちがこの先どんな関係になっていくのか、いろいろと想像も膨らむ展開の仕方である。  その後物語の中では、それぞれの出身やコロニーについて明かされ、何故彼女たちがこの場所に集められたのか分かってくる。  そして、それぞれがどんな能力を持っているのかも明かされ、物語は面白さを増す。だがもしかしたら、この場面で明かされるのは能力の一部かも知れない。  あくまでも個人の印象ではあるが、大切なのは彼女たちが初対面の人々とどんな風に動くかということにあるのだと思う。 【物語の魅力】  登場人物に学生らしさを感じる物語だと思う。  大人になると他人と仲良くなるのに、それなりに時間を要するものだと思う。もちろん性格にもよるだろうが。  それに比べ、学生というのは新しい環境で友人を作ろうとするものだと思う。もちろんそこにも多様性はあるだろうが、社会人よりもずっとハードルは低いと思う。  気が合えばすぐに仲良くなれるだろうし、連帯感に置いても学生の方が築きやすいと思う。社会人に比べ仲間意識を持ちやすい環境にあるのが、学生だと感じる。  そういう意味でも、学生らしさが出ている作品だと思う。  そしてそれぞれの個性、性格だったり能力だったりが際立っているように感じた。  彼女がこれから何をすべきなのか。事件はどんなものなのか。  それらが徐々に明らかになるのも面白い部分だと思う。  全体的に明るい雰囲気で進んでいく物語であり、登場人物たちに一番魅力を感じた。 【物語の見どころ】  途中までは、この世界がどんなところであるのか?   それぞれの性格や今までどんなところで暮らしていたのか、彼女たちの具体的な能力についてが明かされる。  そして彼女たちを集めた人が何者なのか、なにを目的としているのかなども分かってくる。  この物語は、実際に学園に乗りこんでからが見どころだと思う。  世界観の設定が細かく、徐々にそれぞれの事情などが詳しく明かされていく。  それでもかなり謎の多い部分があり、伏線と感じるところもある。  その為、好奇心が刺激される物語であるとも思う。    各視点から物語は進んでいくが、どんな終着点に辿り着くのか今の段階では分からない。  彼女たちにはだかる敵の正体とは一体?  果たして失踪事件の真相とは?  あなたもお手に取られてみませんか?  この事件の真相をぜひその目で確かめてみてくださいね。 【備考】  2.SIDE 夏芽(ナツメ)第1話 ナツメとヒヤシンスまで拝読

5.0
  • 作品更新日:2021/6/20
  • 投稿日:2022/6/25