今宵の夜伽は、君に捧げる。
薄暗がりに朱衣が見つけた、傷付いた怪鳥。 『それ』は、東の国からやって来た妖だった。 朱衣をめぐって、各々突出した腕を持つ三人の皇子が、静かにしかし大胆に、朱衣を読み手を魅了しにかかる。 そこに、怪鳥も加わって……?! いわゆる逆ハーレムな、いにしえの中華風恋愛物語。 はてさて、あなたの推しは誰になりますやら。
- 作品更新日:2020/1/31
- 投稿日:2021/8/6
【旧版です】腰痛剣士と肩凝り魔女(origin/version1.0)
ワタシも肩凝りと付き合うこと十何年。 肩凝りというワードに引き寄せられ、足を踏み入れた本作品。 結論から言いまして、タナさんの魅力が群を抜いてスゴいのです。 どうスゴいのか。 上記キャッチコピーに記させていただいたとおり、タナさんの言葉……いや、『お言葉』には、魂と熱意と愛情が溢れんばかりにこもっているのです。 忘れてはならない、主人公であり語り部のエリさん。 彼を通してタナさんと歩み行く道中は、拾いものをしたり厄介事を片付けたりと、愉快で爽快でたまにホロリな旅路です。 エリさんの存在が、タナさんを強くする。またその逆も然り。 偶然のこの出逢いは、二人を四人にして家族にした。 家族の絆が悪魔を討てるか──好テンポな愛の旅路を、あなたも共に歩みましょうや! え? まだ旅にでない? そんなボヤボヤしていたら、タナさんにケツたたかれるくらいじゃあ済まされないか、も♡
- 作品更新日:2020/12/25
- 投稿日:2021/8/6
魔界のレシピ
推しにたまたま似ていた彼の作る美味しすぎる料理を求め、毎晩通っているお店。 ある時食べたデザートに添えられていたそのソースは、危険度MAXの紅い実だったんだけれど……。 短い物語の中に、アキさんの媚薬が立ち上るわ美味しいわでもう!!
- 作品更新日:2020/1/15
- 投稿日:2021/8/6
いにしえの火竜はましろき雪の夢をみる
絡まれていた小鳥の少女・メルトを助けたリュカくんは、彼女にズキュンと一目惚れ。 自らの境遇とも重なったりして、メルトを他人事とは思えなくなっていって、力を手を貸すことに。 大事なもののために周りが見えなくなったり、固執したり──生きていれば、あなたにもそんなことがあるかもしれない。 そんなときに、種族を越えて手を取り合って協力しながら、大事なものを優しく再び手に入れるみんなをどうか見てほしい。 向かい合って、あーでもないこーでもない、こうしたらどうだろうかいやいや、と、話し合うみんながここにいます。 きっとあなたにとってのヒントが、たくさんあります。 リュカくんとメルトは、手を取り合った末に、互いに何を手に入れたかな? どうか、優しく爽やかな気持ちが吹き込む当作品を、あなたの心にも宿してもらいたい。
- 作品更新日:2021/12/31
- 投稿日:2021/8/6
僕たちは芝生の青さに気づけない
顔がそっくりな二人の男性は、あるきっかけで出逢い、契約を交わし、『交換』することで手に入れたいと懇願していたものを手にし合う。 でも、手にした先に見えたものは、満足感よりも別の真実だった。 鴨志田さんの切り取った『羨望/隣の芝生は青い』気持ち──不思議な体験として是非ご体感いただきたい!
- 作品更新日:2019/12/12
- 投稿日:2021/8/7
たとえば永久に
不意な出逢いは、運命めいたものであった。 そこに一歩踏み出したのも、あの時にああいう選択をしたのも、彼女の発言も彼のまなざしも。 抽象画の中にある具体性をじっと見つめていたような、不思議な体験をしました。 彼らはどこまでほんとうで、どこまで一瞬で永遠なのだろう。 とこしえは、彼らの中に息づいていました。 きっと、私たちの中にも、きっと。
- 作品更新日:2020/8/4
- 投稿日:2021/8/7
あやかしカフェ甘露絵巻~名無しの君にガトーショコラを~
いつもにこにこ笑顔の玲奈ちゃんは、頑張りやさんで、簡単には物怖じしない、諦めない芯の強さが魅力的なパティシエの卵。 そんな玲奈ちゃんの傍にいる『あやかし』たちは家族同然……いえ、れっきとした家族なのでしょう。 玲奈ちゃんと、きっとそのご先祖さまたちとも実に強い絆で結ばれていることは、物語に触れれば一目瞭然。 玲奈ちゃんをとりまく魅力的で魅惑的な面々を眺めているだけで、玲奈ちゃんのスイーツが食べたくなります。が。 一方で当作品の柱である『あやかし』。 陰陽道を基にあやかしと因縁めいた事件がいくつか絡まっています。 そこがね!! 魅力的ですよ皆さま!! もう余計な言葉は要らない、とにかく一話読んでごらんなさいや。 次も読まずにいられなくなるから。
- 作品更新日:2023/7/18
- 投稿日:2021/8/7
探偵見習いは魔術師の夢をみるか
主人公の七海くんの斜め後ろから、ワタシは物語の中をついて回っているようなイメージで追っかけています。 が。 あれ? シエル先生の言葉の端々は、なんだかとても引っ掛かりがあるぞと。 なんとなぁーくですよ、なんとなぁーくですが、『おかしい』のはそっちじゃなくて、こっちなのか? ということは、観察されているのはどっちなんだ……? とまぁこれは佑佳の超絶個人的な考察にすぎません。 そのくらいどすんとのめり込んで、あれやこれやを作中の景色から読み取り解明したくなるのです!! 読んでないのに作中のことを考えてしまう。 こんなのめり込んでいいのか? と思うくらい、のめり込み必至。 是非とも。是非とものめり込んでいただきたい!! そしてどこがどう明かされて「ワタシの予想違ったー!☆」ってやりたい!!!(願望 最後まで必ず、追わせていただきますゆえ。 シエルせんせいですか? ええ、とてつもなく素敵なお兄さんです。 どんなに素敵なのかは、あなたのご慧眼にてお確かめあれ──
- 作品更新日:2023/5/4
- 投稿日:2021/8/7
片恋
晴れた海を見つめる鏡子さんへ、想いを寄せる新米作家さん。 ただ鏡子さんは『偉い方』のお妾さんでした。 短くとも、先生の心情変化の偏差が鮮やかでした。 潮騒に跳ね返る陽の光に照らされた想いは、どこへ向かうやら──。 大正時代の若く儚い物語、少し覗いていかれませんか。
- 作品更新日:2020/2/10
- 投稿日:2021/8/7
家出娘と死にたがり
冷たい雪の夜の片隅。 それまでの居場所から飛び出した少女はそこでうずくまり、ぼう、と人波に目をやっている。 通り過ぎ行く人々に、多様な幸せの暖かみと色とかたちを感じ取りながら、微睡まんとする瞼を持ち上げつつ彼女は何を思い馳せるか。 何をしているんだろう。 どうなりたいんだろう。 誰を待ってるのだろう。 人外が多種多様に目の前を横切る様も、脳内には非常に嬉しい映像です。 断片、導入、派生そして個としても成る当作品は、短いながらも『想う気持ち』がふんだんに詰められています。 寒く凍える手にその吐息を吹くように、そっとページを開いてみませんか。
- 作品更新日:2020/3/11
- 投稿日:2021/8/7