「君を愛するつもりは無い」と言ってきた夫が結婚初日から毎日花を贈ってくる

政略結婚により、冷徹と噂される『氷の大公』に嫁ぐことになった公爵令嬢のアイリス。 愛の無い結婚を覚悟していたアイリスに、大公は案の定「君を愛するつもりは無い」と断言する。 これ幸いとばかりに趣味の執筆に没頭しようとしたアイリスだったが、何やら大公の様子がおかしい。 結婚初日から贈られてくる美しい花束、アイリスは大公の意図が分からず混乱した。 「愛していない妻に毎日花を贈るなんて、真面目な人なのね」 不思議に思いながらも、執筆のアイデア収集のため街に行ったり、原作の舞台化が決まり劇を観に行ったり… …って、どうしてあなたまで着いて来るんです大公閣下？ これは脚本家公爵令嬢とヘタレで一途な大公が、すれ違いの果てに結ばれるまでの恋物語。