狂愛劣情~元護衛騎士への恋心を忘れるためにお見合いをしたのですが~
最終更新:2022/6/11
作品紹介
――彼は、私の手の届かないところに行ってしまった。 マギニス帝国に住まう歴史ある伯爵家の令嬢ローゼマリーには、忘れられない初恋がある。 その相手は、一時期自分の護衛騎士として雇われていた青年アルフレート。彼は愛想もなく、ただ無言で護衛をするような人。それでも、ローゼマリーは彼の不器用な優しさが大好きだった。 しかし、一年ほど前にアルフレートはマギニス帝国の皇帝が持つ近衛騎士団にスカウトされ、ローゼマリーの元を去った。その後、風の噂で彼はとある男爵家の養子になったのだと、聞いた。 この帝国で近衛騎士団所属の騎士と言えば、女性の憧れの的。そんな騎士になったのだ、アルフレートは自身のことなど忘れて、きっと美しい妻を迎える。だから、この初恋は終わらせる。 そう思ったローゼマリーは、アルフレートのことを忘れるためにお見合いをすることを決める。だが、その相手の釣書を見たとき、ローゼマリーは驚愕した。 ……お見合い相手が、他でもないアルフレートだったから。 「……貴方は、私には手の届かない存在になったのよ」 「全て、お嬢様のためだったのに」 報われない恋は、終わりに近づく。 ※【たくまし令嬢はへこたれない!】と同じ世界観のお話です。舞台はマギニス帝国になります。 ◆同時掲載先→小説家になろう、エブリスタ、個人ホームページ
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