毒はむ姫と白い花
最終更新:2021/3/10
作品紹介
元医師であるマーガレットは、領主様から国王殺害の計画を持ち掛けられる。殺害方法は毒。十六歳になったら国王に嫁ぐだろう領主様の娘に毒への耐性をつけさせ、国王に口移しで毒を飲ませるというのだ。 大切な人たちを国王に殺されたマーガレットは領主様の計画に協力する。毒と解毒剤を作ると、領主様の娘を預かった。毒への耐性をつけさせるため、嫁ぐまでの一年間、繰り返し毒を飲ませるのだ。 初めて毒を飲んだ日。毒によって苦しい思いをしながら、それでも彼女はマーガレットに笑顔を向けた。そんな彼女を見て、マーガレットは心に決める。せめてこの一年間、彼女をお姫様のように扱おう。聞けるだけのわがままを聞こう、と――。 これは復讐のために毒を飲ませる白い花と、毒を飲むお姫様の一年ちょっとのお話――。
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