勇者パーティを追放されて途方に暮れてたら、道ばたでボロボロのメスガキに声をかけられた。
最終更新:2022/5/22
作品紹介
幼馴染みであり婚約者でもある大賢者の少女に頼み込まれ、勇者パーティに同行していた少年、ニーノ。彼は戦闘面ではあまり役に立てなかったが、それ以外の面で役に立てるようにと、様々な知識や技術を身につけ、彼らのサポートには労を惜しまなかった。しかしある日、彼以外の勇者パーティ四人の口から、受け入れがたい宣告をされる。 「ニーノ、お前は今日をもって、勇者パーティから追放する」 「話かけないでよ、”無能”」 勇者パーティを追放され、さらに勇者に幼馴染みを寝取られてしまい、”無能”の二文字に苦しむ主人公は、失意の中で生まれ育った孤児院へと戻る。そこでしばらく、腐りながらも平和な日常を送っていたニーノだったが、ある日の夕刻、ボロボロで薄汚れた少女、マーガレットに声を掛けられる。 「わたし、とてもお腹が空いてて……。何か、食べ物を分けてくれたらすっごく嬉しいんだけど……」 生意気ながらも憎めない彼女との生活の中で、追放されて受けた傷を忘れ、徐々に明るさを取り戻していくニーノ。しかし彼女の抱えたある”秘密”が表面化するにつれ、ニーノは自らの心の傷と向き合う必要性を突きつけられていき──。 ボロボロの少女と出会ったことで、数奇な運命の中心へと巻き込まれていく少年の、何者にも止められない”無双”が、今始まる──。
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