異修羅
最終更新:2019/2/8
作品紹介
【電撃の新文芸様より、第八巻発売中です】 地平の全てを恐怖させた世界の敵、“本物の魔王”を、何者かが倒した。 その一人の勇者は、未だ、その名も実在も知れぬままである。 恐怖の時代が終息した今、その一人を決める必要があった。 世界最大の都市――黄都を目指して、強者たちが集う。 そこで勝ち進んだ一人が、『勇者であった』ことになる。 魔王を倒す英雄の物語は、唐突に終わりを迎えた。 そこには闘争の場を求める修羅だけが残る。 ――今、修羅の名は十五名。 柳の剣のソウジロウ。 星馳せアルス。 世界詞のキア。 無尽無流のサイアノプ。 静かに歌うナスティーク。 地平咆、メレ。 音斬りシャルク。 絶対なるロスクレイ。 不言のウハク。 魔法のツー。 冬のルクノカ。 黒曜、リナリス。 窮知の箱のメステルエクシル。 おぞましきトロア。 逆理のヒロト。 ※小説家になろうにも投稿しております。
評価・レビュー
バトル、謀略、絆、様々な要素てんこ盛りの贅沢な群像劇
本作は武芸、異能、知略、種族の特性etc、各々の分野で最強を極めた修羅達のトーナメント戦です。 商業作品でトーナメントが行われると「主人公が勝つのは分かりきってるからサブキャラ同士の戦いの方が面白い」と言われる事がありますが、誰もが主役を張れるだけの強さと個性を備えた修羅達の勝負は誰が勝つのか予想がつかず手に汗握ります。戦いは単純な武力だけでなく政争や頭脳戦などもあり一筋縄ではいきません。 また修羅(勇者候補)と擁立者の関係は互いに信頼している組や打算の関係、なりゆきで組む事になったペアなど千差万別。バディ物が好きな人にもおすすめ出来ます。 登場人物が多く最初のうちは慣れないかもしれませんが、一度嵌まると読み返した時に「ここで既に触れられてたのか!」と発見する楽しさもあります。 初登場時のエピソードだけでも短編として纏まっている修羅もいるので興味を持ったら最初の方だけでも読んでもらいたいです。
とうゆき
わさび