雲の上の子どもたち
最終更新:2015/5/3
作品紹介
親に捨てられた少年と、若くして母親になった少女のお話。 五十年前に起きた原因不明の大規模災害により、世界人口の約四分の一が命を落とした。 居住可能区域面積は約半分にまで激減し、人類は深刻な土地不足・食糧不足に直面していた。 そして、人々は暮らしを維持していくために、大規模移民計画を実行した。 スフィアと呼ばれる浮遊大陸を四つ築き、地上からその大陸に移民を送り込むことで、世界の均衡を保っていた。 しかし、高度一万メートルという浮遊大陸の世界は、人間にとってとても過酷な環境だった。 その浮遊大陸の一つであるイーストスフィアに、半ば母親から売られるような形で、エルデは移民としてやってきた。 彼は全寮制の航空機乗員養成所に入り、そこで一人の少女と出会う。 偶然にも、その少女が実は若くして母親になっていたという秘密を知ることになる。 <この大陸に住まう者は皆、かつて地上から捨てられた子どもたちだった>
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