死の商人
最終更新:2016/10/12
作品紹介
私は、デェイビット・クルト。この帝政アメリカで、最も名高い起業家だ。 あのクルト・ルガー回転式拳銃は、この私が造ったものだ。 父は鍛冶職人で、母は床屋の娘。銃職人の下働きから始め、五十年で帝国功労貴族にまで登り詰めた。 「死の商人」 心無い者はそう呼ぶが、私の銃があったからこそ、アメリカは帝政となり、強大な力を得る事が出来たのだ。それが、私の誇り。 しかし私は、家族の事で深い悩みを抱えている。人生とは、ままならないものだ。何かで成功すれば、別の所で帳尻を合わせて来る。神という存在は、何と嫉妬深いのだろう。 <カクヨムにも掲載中>
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