女を見る目が全くない公爵様の恋
最終更新:2022/8/15
作品紹介
公爵家の執事であるニコラは悩んでいた。 公爵家の当主のクロード・コルネイユ公爵が選ぶ女が、美しいが欲深く、金遣いが荒い。さらに男にだらしない女ばかりだったのだ。 結婚した女も例に漏れず、酷い女で浮気がばれると子供を置いてサッサと出ていった。 その後もクロードが連れて来る女は欲の固まりのような者ばかりで、ついニコラが「女を見る目がない」と愚痴ってしまう。 それを聞き、怒ったクロードが、 「お前のいう気立てが良く、金遣いが荒くない、そこそこの美人で天使のように優しい女を連れて来い」と言ってしまった。 そこでニコラが以前から目を付けていたリュシーという女性を連れて来る。 彼女は父と義母、義妹に虐げられて働かされていた。 亡くなった母の形見の品を捨てられても、酷い扱いを受けていても、彼女は健気に明るく逞しい。 そんな彼女が公爵の妻として連れて来られたが、クロードは見た目も性格も気に入らないとリュシーを認めない。 居場所をなくしたリュシーは、屋敷で辛い思いをしていた前妻の子供アシルと一緒に、公爵家の片隅で元気に生活を始める。 やがて人の上辺だけしか見なかったクロードが、優しいリュシーに心惹かれ、心安らぐ愛に気付き、息子との親子関係も取り戻していく。
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