その乙女、天界の花園より零れ墜ちし者なれば ~お昼寝好き天女は、眠気をこらえながら星彩の柄杓で悪しき種を天の庭へ返す~
最終更新:2022/10/29
作品紹介
【本編は完結しました! 応援ありがとうございました! ※10/22より「後日談」を投稿中。ほのぼの感は継続中。】 「深緑(シェンリュ)。そなたは、これより下天し、天界よりこぼれ落ちて、人間界で悪しきものに姿を変えた、天空花園の花々を始末して参れ! 天水をつかって花々の種核を天界へ返すのだ。どれほどの歳月がかかろうとも、必ずやり遂げよ! それまでは、そなたが天界へ戻ることは叶わぬと思え!」 うっかり寝過ごして、大事な水やりを忘れ、天空花園を荒れさせてしまった庭番天女・深緑に、天帝からの厳しい命が下った。 初めて人間界に下りるというのに、お情けでつけられた随従者は、ちょっと色好みな青蛙一匹。天の柄杓と万能の薬水を背負い、先行き不安な深緑の旅が始まる。 人間界で知り合った、見た目が良くて腕っ節も確かだが、とにかく酒が大好きという残念男・仔空(シア)が用心棒を志願してくるが――。 ―― わたしが落とした種たちを、もう一度天界へ返して、美しく咲かせたい! その切なる願いを胸に、天真爛漫な墜ち零れ天女が、ときどき昼寝を楽しみながら、まだ知らぬ「恋情」に憧れつつ、人間界での任務に励む。中華風異世界ほのぼのときどき恋愛ファンタジー。 ※中国の神話・歴史などを参考にしてはおりますが、あくまで、つくりもの中華風異世界のお話です。天界の設定など、神話通りではありません。 ※R15は念のためです。
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