声を彩り揺れゆらり ~友達のいないVtuberが同じクラスの声フェチ美少女に身バレした結果~
最終更新:2023/2/6
作品紹介
風早一颯は会話が好きである。しかし人と会話することが得意じゃない。だから友達が一人もいない。 彼を心配した義妹のリリアンはVtuberとしての配信活動を勧める。以降、配信活動が一颯の趣味となる。 ある日、一颯は配信を切り忘れ、同級生の東雲心音に身バレしてしまう。 心音はクラスの中心人物。声がハキハキしており、見た目も派手で友達も多い。一颯とは正反対である。 しかし心音は重度の声フェチだった。 だから身バレを機に二人の交友が始まった。 一颯の高校生活は、心音に振り回されることで色を変える。心音と話をする以前は、登校から下校まで一度も声を発さない日もあったのに、いつの間にか土日や祝日が寂しいと感じるようになっていた。 そして、心音のオープンな要求が他の声フェチを引き寄せることになる。かくして一颯の知らないところで声フェチ同盟が結成され要求がエスカレートする。 やがて声にストーリー性を求めるようになった同盟は、一颯を主人公としたASMRやノベルゲームを制作することに決めた。 その過程で、あるいは結末で、無色透明だった彼の世界が鮮やかに彩られていく。 もちろん、変化が起きたのは彼だけではない。声から始まった物語が、彼ら彼女らの心をゆらゆらと揺らすのだった。 ※この小説は「カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16817139554493088323)」にも投稿しています。
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