戦闘能力のない【鑑定】使い、役立たずだと冒険者をクビになる。~でも勘違いしていたみたいで、本当は世界でただ一人、最強の【未来視】使いだったようです~
最終更新:2022/9/22
作品紹介
ミトスは戦闘能力のない弱小冒険者だった。 そんな少年にあるのは、少しおかしな【鑑定】の力だけ。特定の事柄に対して、何が起こるのかを視ることができる。そんな不可思議なものだ。 しかしミトスの【鑑定】は幾度となく的中した。 それに興味を示したのは、最強の冒険者と名高いアクシス。 彼女は少年を招き、いきなり勝負を挑んだ。すると、 「…………やはり、な」 アクシスの剣がミトスの胴を薙いだ。 誰もがそう思った瞬間に、アクシスの手には硬い感触が伝わる。 事前の準備などできるはずがなかった。それにもかかわらず、ミトスは服の下に鉄の板を仕込んでいたのだ。まるでアクシスから勝負を挑まれ、そこに攻撃を受けると分かっていたように……。 「キミのそれは【鑑定】ではない」 その状況を見て、アクシスは少年にこう告げるのだ。 「キミの真の力は――【未来視】だ」 これは自身の真の力に目覚めた少年が、やがて最強へと至る物語。
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