本当に信じ合ってたなら違う結末だったかも
最終更新:2022/10/5
作品紹介
大学の研究室に配属されたときに出会ってから早数年。 僕、湯冶椿岐(とうやつばき)は3つ年上の華姫朱遠(はなひめしゅおん)さんとのお付き合いも成熟期を迎えて、博士後期課程もあと1年で卒業、今年就職活動をする予定の、忙しいながらも割と順調で幸せな日々を過ごしていた。 朱遠さんはたまにそっけなかったり、ちょっとしたレスが続いてるけど、彼女からの愛は確かに感じられるし、問題ないと思ってた。 過去に彼女を2回も寝取られた僕は多少、寝取られに敏感になっている。つもりだ。 朱遠さんは不義理なことが大嫌い。出会った頃からずっと行動の端々からそういう思想を感じられる。 そういう意味でも僕は彼女の全部を信じ切っていた。 僕らの間にある信頼関係は、想像しているよりも脆いことにも気づかずに。 僕らが本当に信じ合えてたなら、結末は違ってたかもしれない。 今更考えても、意味はないけど。 ※胸糞悪い話ですし、最後までスッキリはしないかもしれないので、苦手な方はご注意を。 ※この物語は完全なフィクションであり、実在のいかなる人物や団体などとも一切関係ありません。 ※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。
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