千夜一夜の転生英雄譚 ― 織物職人バタルと不死身の魔人 ―
最終更新:2022/11/7
作品紹介
織物職人の長男バタルには、身に覚えのない別の人生の記憶があった。 《かしこまりました。 “ シディ ” 》 記憶の中にある死の直前に聞いた、誰とも知らぬ女性の声。 その正体を求めて暮らしていたある日、町に巨大な鳥が襲来し、妹ファナンが連れ去られてしまった。 自身も重傷を負ったバタルは、空飛ぶ絨毯を操る金髪の青年魔法使いジャワードに命を救われる。 「ぼくの顔が珍しいかい」 「……白人(アフランジ)も、本物の魔法使いも、初めて見た」 バタルはジャワードを供とし、妹ファナンを探す旅に出る。 行く手を阻む、四十人の盗賊に、人食い巨人。 困難な旅の中、出会ったのは伝説の大魔法使いスライマンが残した不死身の魔人たち。 「わたくしはスライマンが作りし指輪の魔人。下僕(しもべ)となり、願いを三つ叶えます」 繋がっていく、記憶の謎。 妹の行方を追い、辿り着く真実。 スライマンの魔人に導かれ、若者は悪へと立ち向かう。 魔人と絆を結ぶ、アラビアン転生ファンタジー。 これは、乙女がいまわの戯れに語りし、名もなき勇者の物語。 ★ノベルアップ+、魔法のiらんどにも掲載しています。
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