元ギルド職員の冒険者ギルド改革~ブラックギルドで十年働いた僕、限界が来たので辞職してホワイトギルドを作ろうと思います~
最終更新:2022/11/27
作品紹介
「お前みたいな使えないやつ、とっとと辞めちまえ!」 これは十年間ビーク王国の冒険者ギルド「ブラックポイズン」でギルド職員をやってきたコットが、ギルドマスターであるボルディアから言われた辛辣な言葉だった。 コットは毎日ギルドのために身を粉にして働いてきた。 本来であればボルディアにここまで言われる筋合いはない。 だがボルディアから無茶な仕事を振られて失敗してしまったがために、ここまで言われてしまったのである。 コットは限界がきていた。 休日出勤は当たり前、ミスをすれば怒鳴られ、冒険者たちは荒くれものばかりで毎日問題を起こす。 こんなブラックギルドで働いていたら身が持たないと最近思い始めていたところだった。 「分かりました。 では、本日をもってブラックポイズンを辞職させていただきます。 今までお世話になりました」 その日、コットはブラックポイズンを辞職宣言をした。 辞職宣言をしたとき、ギルドの者達は皆驚いていたが、辞めろと言われたから辞めただけだ。 ボルディアに呼び止められるのを無視して、コットはギルドをあとにした。 次の仕事は何をしようかと考えながら酒場でお酒を飲んでいると、小さい頃孤児院で親友だった幼馴染のハンナと十年ぶりに再会することになる。 久しぶりに会ったハンナは物凄く可愛くなっていて思わず緊張してしまうが、親友だっただけに話も合うので会話が弾む。 そしてハンナに仕事を辞職したばかりであることを伝えると。 「まだ仕事が決まってないなら、新しい冒険者ギルドを作らない?」 考えたこともなかった提案をハンナからされる。 ブラックポイズンは労働環境があまりにブラックすぎて辞めたが、元々冒険者ギルドの仕事自体は好きだったコット。 このとき、自分の手でホワイトギルドを作れるなら作りたいと思った。 コットは、ハンナと共に新しい冒険者ギルドを自ら作ることを決意する。 ※本作品は、別サイトである「カクヨム」にも掲載しております。
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