愛のない政略結婚を希望いたします
最終更新:2023/1/19
作品紹介
「……愛なんてものは、もう懲り懲りなのです」 初恋の相手である王太子に、他に愛する人ができたという理由で婚約を破棄されたクローディア。心から恋い慕う王太子のため、周囲からの求めに応じて心を殺し、気高く美しく微笑んでいた彼女が最後に望んだことは、愛のない政略結婚だった。 そして嫁いだ日、持参金目当てだという彼女の夫は、クローディアに告げる。 「政略結婚とはいえ、私は、貴女に幸せになってほしいと思っている」 「どうして謝る。貴女は被害者だろう」 「好きなもの、やりたいことを、見つけてほしい」 向けられた思いがけない優しさに、戸惑うばかりのクローディアだったが、溢れんばかりの優しさを受け入れるにつれて、その冷え切った心は少しずつ解けていき。 愛する人からの婚約破棄をきっかけに、愛に怯えて生きていた1人の令嬢が、彼女を溺愛する夫に優しく甘やかされて、望みを口にすることを覚え、愛を思い出して幸せになるまでのお話。 ◇ 毎日更新。5万字程度の中編です。
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