勇者さまは草食系 ~俺が授かった【植物のことがよくわかる能力】という超ビミョーなご加護の真価を、俺たちはやっぱりよくわかっていない~
最終更新:2023/4/28
作品紹介
ハルベール・マッキノン、17歳。 (たぶん)島一番の知恵者の彼は、幼なじみの親友たちとともに、とある儀式に臨んだ。神との繋がりを得て、そのご加護を賜わろうという儀式である。 島民たちに見守られる中、粛々と儀式が進んでいく。親友たちが名の知れた神々に認められ、立派なご加護を授かっていく。 そしていよいよ、大人たちからも一目置かれるハルベールの番。果たして、彼に導きを与える神は―― 誰もその名を知らない女神であった。 そして、授けられたご加護は、【植物のことがよくわかる能力】。 儀式に臨んだ時のドキドキとは裏腹の結果。期待が裏切られることとなったハルベール。 だが、彼が立ち直るのは早い。その日の夕食の時には気を取り直していた彼は、顔を上げてまっすぐ前を見つめることにした。 ――いや、前というか、もう少し別のモノを見つめることとなるのだが。 こうして彼の冒険が始まった。 人生を変えるはずの儀式で、賜ったのは超地味な加護。 導く女神の名を知る者はなく、加護が何の役に立つかもわからない。 「どーすんの」と尋ねれば、答えるのはきっと自分。
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