The Lily 前世の記憶は邪魔である
最終更新:2023/7/27
作品紹介
いじめは尽きることがなかった 学校は牢獄だ。 彼女はいつも暴力の渦に中にいた。 世界は不条理だな、いつも彼女は思う。 一体、何時になったらこの愚行は終わるのだ? 暴力は就職しても付きまとう。 会社の不正を見つけた彼女は、その資料が原因で命を落とす。 世界は不条理だな、いつも彼女は思う。 死亡する数週間前、彼女は不思議な夢を見始める。 朝起きると、内容は忘れてしまうが、炎の巨人が話し掛けてくることは、覚えていた。 夢の中に現れる炎の巨人。 彼女は巨人に導かれるまま転生を繰り返す。 しかし、その転生は不条理な転生ばかりだった。 「ちょっと巨人さん!これはないでしょう!?」 そして輪廻転生の末、ついに魔王、勇者に優る力を手に入れる。 巨人は問う。 *汝、魔王と成りて世界を滅ぼすか、勇者と成りて世界を救うか* 選択を迫られる主人公。 その時の選択とは。 「え、滅ぼしたあとどうするのですか?そもそも滅ぼせるのですか?恨まれるのはイヤです」 *え?* 「救う?世界を?私が?ムリ、ムリ、世界嫌いなんです」 *は?* 「めんどくさくないですか?」 遙か未来、彼女は勇者と魔王を従える存在になる。 そんな彼女のお話です。
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