晴耕雨探の兼業農家～畑が燃えたらダンジョンが出て来たのにで取りあえず潜ってみたら、未知の野菜の宝庫でした。どれも旨くて最高ですが、なんか身体の調子が良くなり過ぎて逆に怖いんです～

田舎で親戚の土地を借りて野菜農家を営んでいた佐藤彩弥(さとうさいや)は、土地の権利が従兄弟に移った事で畑から追い出されてしまった。 普通の仕事はこなせず困り果てた彼に、母方おばあちゃんの誘いで一緒に野菜畑をすることになる。 三年後おばあちゃんが亡くなり土地の権利を貰って一人のびのびと野菜を育てて生きていた彩弥だが、住んでいた家の周囲が開発地区になり、たった数年で彩弥が住んでいる家と畑以外は都市に変わった。 三十五歳となり、開発を任されていた会社に迫られる中、断り続けた彩弥に報復が始まり、大好きだった野菜畑を焼かれてしまった。 愛するおばあちゃんが残してくれた野菜畑に途方に暮れる彩弥だったが、焼かれた畑の地下に、なんと『野菜ダンジョン』が現れたのだった。 『野菜ダンジョン』は土地の持ち主と許可を与えた者にか入れず、彩弥は大好きな野菜のために農家探索者になることを決意する。 ダンジョンの出現によって食文化が変わった日本で野菜の栄養価はもはや不要となったのだが、野菜ダンジョンで生きる野菜モンスターから採れた野菜は野菜本来の旨味や栄養価が高いだけでなく、なんと食べた者のステータス上昇や経験値上昇などの特別な効果をもたらした。 彩弥は野菜ダンジョンから採れた野菜を使い、多くの仲間を助け、世界に現れたダンジョンの真相に迫っていきながら、沢山のしがらみと戦っていく。 ※カクヨムでも同時投稿しております。