姉の聖女の力を封印してしまった

「いつかお金持ちの上流階級のお父さんが迎えに来るかも……」辺境で冒険者生活を送るミアは、希少な「封印・解除の聖女」として覚醒する可能性があった。10歳のとき父として名乗り出た公爵の屋敷へ預けられることに。レディになって初恋の人ディーに「きれいになったね」と言われたいと夢見て、ミアは王都へと向かう。 公爵家には腹違いの姉たちがいた。厳しい長女ドロテア、性悪な次女アンネリーゼ、優しい三女フローラだ。「癒しの聖女」として絶大な力を持つアンネリーゼは、フローラの聖女の力を封印しろと、魔女のような恐ろしさでミアを脅す。 聖女の覚醒期限は16歳の誕生日。覚醒したくないミアは、初恋のディーを探したり淑女教育を受けたり剣の腕を磨いたり、穏やかな王都生活を送ったのち、故郷に帰るつもりでいたのだが…………そうはいかなかった。 ど直球の少女小説です！