ダンジョンの罠を踏んだら一人ボッチの吸血鬼になりました。【三章開始】
最終更新:2024/3/18
作品紹介
どこかの剣と魔法の世界にある円状の大陸、ラウンド。そこは王国、帝国、多種族連合の三つの大国によって統治されている。そしてその中にどこにも所属しない自由の組織として冒険者ギルドが大陸全土に広がっている。 そんな冒険者ギルドに所属しているヨミは魔法使いだ。王国に住む彼女は4人でパーティーを組んで日々依頼を受けて生活をしていた。 しかしあるダンジョンの攻略に入った時、ヨミはパーティーメンバーとはぐれてしまい、一人ボッチになってしまう。地図やポーションを他のメンバーに預けていた彼女は路頭に迷い、その時最悪なことにダンジョンで魔物に見つかってしまった。 逃げ出すも、逃げた先でヨミを待ち構えていたのは無情なトラップ。死を覚悟するもそのトラップを踏むように告げる謎の声が響き、どうせ死ぬならとヨミは震える足を運ぶ。 そのトラップを踏んだ直後地面が崩れ、真下に真っ逆さま。再度死を覚悟したが、なぜか底にまで生きてたどり着けた。そこで待っていたのは……。 「……久しぶりの客人だな。人間、まだ生きたいか?」 ――生きたければ、この鎖を外してくれ。 そう開いた口からは二本の牙がのぞいていた。
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