いずれ、離婚に至るために~ぽんこつ妻と貧乏夫の離縁を巡った攻防戦~
最終更新:2023/4/19
作品紹介
プレヴォ大陸でも屈指の大商会ベルベット商会。 そんな大商会の現在の当主であるレアンドル・ベルベットの次女であるロシェルは、父に命じられとある貧乏貴族に嫁ぐことになった。 その家は、リスナール王国の歴史ある貴族(※ただしド貧乏)デュパルク伯爵家。 どうやら、父はデュパルク伯爵家の財政難を知り、娘を嫁がせる代わりにと援助を申し出たらしい。 「この家の当主はきっとお前を大切にしてくれるさ」 厳格な父はその言葉だけでロシェルを送り出した。 しかし、ロシェルは父の女癖の悪さからか、結婚にも恋愛にも夢を見ることが出来ていない。 それに、こちらは大商会の娘とはいえ、平民である。貴族にとって、平民と結婚することは望ましいことではないのだから。 そう思いつつ、ロシェルはデュパルク伯爵――エルネストの元に嫁ぐことになった。 そして、挙式の日。初めて対面した夫は――疲れ切った顔をした、美しき青年。 彼を見たとき、ロシェルは思う。自分が悪妻を演じることで、彼を自分から解放してあげようと。 なのに、ロシェルは基本的にポンコツであり、悪妻を演じることが出来ない。さらには、ロシェルが悪妻を演じようとすればするほど、エルネストはロシェルを大切にしてきて――……!? 貧乏ゆえに疲れ切った伯爵(20)×大商会の娘(※ただし、ポンコツ)(20)のいずれ離婚に至りたい(願望)溺愛ラブ! ―― ◇掲載先→エブリスタ、小説家になろう、アルファポリス
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