絶対に結婚したくない令嬢、辺境のケダモノと呼ばれる将軍閣下の押しかけ妻になる
最終更新:2023/5/31
作品紹介
「十歳まで生きられないだろう」と医者に診断された侯爵令嬢フランチェスカは、社交界デビューをすることもなく、優しい両親や王国一の美貌を誇る兄に溺愛され、のんびりした生活を送っていた。 趣味は読書とお話を書くこと。 フランチェスカは性別を偽り小説を書く、王都の人気作家でもある。 だが医学の進歩によるものか、フランチェスカは宣言されていた寿命を越えて、結婚適齢期になってしまう。 ――今さら貴族に嫁ぐなんて無理! 毎日持ち込まれる縁談を断り続ける中、兄から「お前の結婚相手に、中将閣下はどうだろう?」と持ち掛けられる。 中将閣下こと『マティアス・ド・シドニア』はかつて兄の命を救った功績で貴族に任じられた男だ。 中央の貴族社会を嫌い、なんと八年も辺境の領地に引きこもっているのだとか。 (辺境の嫌われ貴族なら、結婚しても作家でいられるんじゃないかしら?) 「私、結婚します!」 フランチェスカはたったひとりのメイドを連れて、シドニア領地へと押しかける。 一方『押しかけ妻』を追い返す気満々だったマティアスは、初対面の自称花嫁を見て、度肝を抜かれてしまい――? (こんなかわいくてふわふわでお人形さんみたいな娘が、俺の妻?) (自制できる気がしないんだが~~~~~~!) 理性を必死に押し殺して『お帰り頂きたい』と願う中将閣下と、なにがなんでもお嫁さんにしてほしい令嬢の甘い攻防戦。
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