「――別れてほしい」 二年付き合った恋人兼上司に振られた私。彼は貴族のお嬢さんと結婚するという。 最低な気分の私に声をかけてきた男は、そんな私をたまたま見かけて興味を抱いたようだ。 君が欲しいと言われて、はねつけた。 「貴族らしい傲慢《ごうまん》なお言葉。それでなんでも自分のものになると思っていらっしゃる」 それっきりだと思ったら、なんと思わぬところで再会。 彼は私の勤め先、竜宮《りゅうぐう》の皇太子だった。 かたくなな私の心も次第にほぐれていくけれど、身分が違いすぎて素直になれない。 ハッピーエンドのシンデレラストーリー。
更新:2019/10/4
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