落ちこぼれ聖女は祈らない
最終更新:2024/1/27
作品紹介
「ティア、君との婚約を破棄する」 リベイシア帝国第1皇子ルディの婚約者であったティア。 姉であり大聖女とも呼ばれたレティが5年前に、ティダール地方を襲撃した邪竜王との戦いで相討ちとなり、命を落としたことで心の傷を負う。 「神様にお祈りしてもお姉様は救われなかったじゃない」 神に祈ることを止め、使える魔術はヒールのみであることを理由に、婚約を破棄され、両親からも勘当されたティアは、さらにティダール地方の山岳都市ベイルにある治療院へと追放されてしまう。 山岳都市ベイルは魔物の棲むネブリル地方と隣接し、魔物との遭遇も頻発する土地柄である。ティアもまた、治療院のヒーラーとして新たな生活を始めた。 どこまでも偉大で人々に愛されて慕われていた姉の人柄を否応なしに知らしめられつつも、次第に自分というものを確立し、自分を見つめていくティアの物語。
評価・レビュー
まだレビューはありません。