これはデスゲームを見守る簡単なお仕事です。
最終更新:2023/6/12
作品紹介
上司の圧から休職を選んだ灰根改-はいねあらた-は、貯金も尽き手当だけのギリギリアウトな生活を送っていた。 そんな改はある日、一件の高額収入の仕事を見つける。 『月給百万以上! 好待遇! やる気があれば誰でも大歓迎!』 「……いや、明らかにおかしいだろ……?」 そう思った改だったが、自分の今の状態は一寸先は闇状態であることを考え、騙されるつもりで面接の申し込みをした。 つつがなく進む面接に、問題なく渡される合格という結果。色々と聞かれたこともあったが、厚待遇と会社のある場所の魅力にハマり、改は入社書類にサインをした。 「――それで、あの、仕事の内容なんですが」 「そうだな。改君には、まず簡単なゲームから見てもらおうかな? 護人のいる部屋に行こうか」 「あ、はい。デバッグかなにでしょうか?」 「……いや? ――え。まさか、聞いてないの?」 「え、っと。ゲームを見守る、みたいな話は聞きましたが」 「あっはっは、人が悪いなぁ。くくくっ、あぁ、ゴメンね? ゲームはゲームでも、デスゲームだよ? もちろん、リアルな、ね」 「デス、ゲーム……?」 「そう、デスゲーム。聞いたことあるでしょ? リアルタイムで、今まさに生きた人間同士で行われているデスゲームを、企画運営しながら最後まで見守ることが俺たちの仕事だよ」 デスゲームを見守る護人-もりびと-となった改の、想定外の毎日が始まった――。 ※一部鬱表現、残酷な表現が含まれます。 苦手な方はご注意ください。 ※上記に合わせ、よく人が死にます。 苦手な方はご注意ください。 ※主人公が入社したてなので、多分続編書きます。
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