親友の催眠術にかかったフリをしたら、キスをされた私はどうしたらいい?
最終更新:2023/12/21
作品紹介
「ねぇ璃花、これ、見てよ」 そう言って、私の親友の小笠原珠鈴が、私と正反対の金髪の長い髪を揺らしながら、スマホの画面を見せてきた。 「何それ」 「いや、ちゃんと読んでみてよ」 そう言われた私は、私のベッドの上に寝転んでる珠鈴に近づいて、スマホの画面を覗き込んだ。 「催眠術?」 「そう、やってみよ!」 「え、なんで?」 何故かテンションの高い珠鈴には悪いけど、私は普通に催眠術なんて信じてないし、時間の無駄だと思うから、嫌なんだけど。 「えー、やってみようよ!」 「なんでそんなやる気なの。……何か催眠術でしたいことでもあるの?」 私は、なかなか食い下がってくれない珠鈴に向かって、そう聞いた。 「そ、それは、や、やってみてからでいいじゃん」 すると、珠鈴は焦った様子でそう言ってきた。 ……いや、そんな言い方されたら、気になるでしょ。 「まぁ、いいよ。……私がかけられたらいいの?」 「う、うん」 何となく、何がしたいのか気になったから、私はそう言った。……どうせ、ほんとにかかることなんてないんだから、催眠術にかかったフリをして、私に何をするのかを確かめようと思って。 ※カクヨムに先行投稿中
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