元敵国に嫁いだお飾りの皇太子妃は、初恋の彼に想いを馳せる
最終更新:2023/10/8
作品紹介
「ヘレナ!! このとおりだ。私たちの婚約を解消してほしい」 16歳の誕生日、幼馴染でもあるランスロット王太子に王宮へ呼ばれ告げられたのは、婚約解消のお願いだった。 時を同じくして、唯一の身内である祖母を亡くしたヘレナのもとに、元敵国である帝国の皇太子・アルフォンスとの縁談が持ち上がる。 しかし彼には愛する女性と皇子がいるという。 両国の和平が成った数年後には離縁されるお飾りの正妻、それがヘレナに与えられた役割だった。 「私が成人したら、離縁するってこと?」 「帝国に留まりたいならそうすればいいし、気に入った男ができたならそこへ嫁げるよう協力する」 「それって、殿下が私の再婚をごり押ししてくれるってこと!?」 離縁?側妃?嫌がらせ? そんなもの、スルッとかわしてみせますわ! だって私は初恋のあの彼が、いつか迎えに来てくれるのを今でも夢見ているんだもの。 これは、1人のお転婆な少女が元敵国へと嫁ぎ、逞しく美しい大人の女性へと成長していく姿を描いた、ハッピーエンドの物語です。 ※この作品は、novelbaにも掲載しています。
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