天空ノ廻間 ~こちら転生悪役令嬢、ゲームの舞台が明治時代なんですが!?~
最終更新:2023/10/17
作品紹介
天空ノ廻間 [てんくうのはざま] 夏のある日、昼下がり。 一人の冴えない高校生が、駅のホームでなぜか乙女ゲーを攻略していた。 神の”手違い”によってまもなく彼は、やってきた電車に轢かれて死んでしまう。 そして目覚めた世界は――ゲームの舞台――明治21年。 帝都・東京、絢爛豪華な豪邸の中で彼は気づく。 「僕これ、悪役令嬢じゃね?」 明治時代を舞台にした乙女ゲー、その最大の悪役たる令嬢になっていた。 そしてこのゲームに悪役令嬢が救われるルートは用意されていない。 いうなれば破滅必至。 「終わった」 悪役令嬢の将来は悲惨なれども、この国の行く末はそれ以上に真っ暗闇。 日清戦争。日露戦争。そして二度の大戦へ――その末の破滅へと日本は突き進む。 絶望もそこそこに、冴えない高校生は叫ぶ。 「乙女ゲーム?史実?そんなの知るか!」 なりふり構わぬ現代知識の総動員。ゲーム設定を時代ごとねじ伏せるのだ。 「クソ!ゲームが何だ、物理で武装して生き延びてやる!」 ゲームの舞台、華族学習館から逃げて陸軍士官学校へ。死に物狂いで運命に足掻く悪役令嬢は、現代知識を手に、小銃を肩に、航空部隊を背に、機甲師団を擁し、重武装お嬢様となって最前線へと飛び立つ。 滅亡必至の帝国を舞台に、破綻必至の悪役令嬢が織り成す壮烈無比なる破滅のマーチが、いま始まる。
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