死に戻り令嬢の奮闘記~どうせ、死ぬんだから好きにやらせてもらいます~
最終更新:2022/7/5
作品紹介
【2022/07/05 本編完結】→いつ番外編を投稿できるかわからないので一旦完結にしました。 ああ……またここからなんだ…… 彼女、『イシュタル・ゴーデンバーグ』がこの光景を見るのは5回目だ。 過去4回、18歳で死んでは同じ場面からまた始まる。 1回目は王太子と正式な婚姻を控えた祝賀会の最中にワインを飲んだ直後、全身が焼けるような痛みとともに息苦しさを覚えたのが最後の記憶。 2回目は王太子との婚約解消後に生家から勘当され途方に暮れる中、暴漢に襲われて誘拐、そのまま凌辱され続けて何も見えなくなり、寒さも感じなくなったのが最後の記憶。 3回目は何もかもが嫌になって屋敷に引き篭もっていたら、領内に侵入してきた魔物に追い詰められ、お腹のあたりに強烈な痛みと熱さを感じたのが最後の記憶。 4回目は王太子と学園の関係を最低限こなし、領内で魔物対策に力を入れたけれど、税や徴兵に対して領民の反乱がおきて罪人として首を斬られたのが最後の記憶。 そして、今は5回目……こうなりゃ、自棄だ! 王太子と結婚もしないし、魔物への備えもしっかりして、領内を整備、領民を幸せにして私の必要性を認識させて、自由気ままな生活を満喫してやるんだから! これまでの生で受けた淑女教育と妃教育により、教養も礼儀作法もバッチリ! 培った経験から魔物対策に重要な軍備強化方法も問題なし。 あとは領を発展させる方法を考えなくちゃ! 私の幸せのために、領のみんなを幸せにしなくちゃ! しかし、彼女は気付いていなかった。 過去4回の人生の最後で彼女の名を呼ぶ人のことを。 自分と同じく繰り返す者がいるということを。 多くの評価と誤字脱字報告、重ね重ねお礼申し上げます。 ありがとうございます。
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