異世界にてやりなお死
最終更新:2024/5/12
作品紹介
好き勝手に暴れ回っていた刃天という名の男が死んだ。 自分でも覚えていない程の人数を斬り伏せたため、地獄行きだろうなと半ば諦めながら閻魔の下へと向かった。 さてさてどんな沙汰を下されるのか、と閻魔の下へ向かったのだが……そこで下された沙汰は『やりなお死』であった。 更に『人を殺めてはならぬ』という沙汰まで追加されてしまったらしい。 訳の分からないまま閻魔の杓子でぶん殴られて意識を刈り取られ、目を覚ますとそこは見知らぬ森の中。 己の鼓動をしかと感じ「ああ、なんだ夢だったか!」とケタケタ笑って余生を楽しもうとした矢先、己の刀がないことに気が付いた!! しかし刀を探している最中……ひょんなことで死んでしまう。 そして気付けば閻魔に沙汰を下された間に投げ出されていた。 これは夢ではなく、事実己の身に起こっている沙汰であると理解した刃天は、鬼から沙汰の説明を聞いて青ざめる。 「おいおい待て待て……。待ってくれ」 「それが貴様の口癖か?」 この沙汰から解放される時は『命について学んだ時』。 26年の間に413人も人を殺めた刃天に無理難題とも言える沙汰。 更に人も斬ることができない。 「……おいおい待て待て……」 これが異世界で刃天の第二の人生の始まりであった。 ※この作品は別サイトでも掲載されています
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