転生侯爵令嬢は無実の罪で幽閉されましたがゴーストのお陰で快適に過ごしています
最終更新:2021/3/3
作品紹介
前世の記憶がよみがえったのは無実の罪で幽閉された後だったユージニア・ダンカン侯爵令嬢。 引きこもり生活を苦としないユージニアはある日、壁の向こうの部屋を開けてしまうと、そこにはゴーストがいて…。 ゴーストと過ごす快適な生活! …椅子に座ったまま寝てしまった… 体が痛い。 昨日はオンライン飲み会をしていて、缶チューハイに酔って寝落ちしたみたい。 テーブルに突っ伏したまま目を開ける… 最初に目に入ったのは、栗色の波打つ髪の毛だった。 オンライン飲み会で、仮装したっけ? これは、去年の忘年会で使ったウイッグを被ったまま寝てしまったのか… ウイッグを取ろうと栗色の毛を引っ張る。 痛い! なんで痛い?ウイッグなのに! 顔を上げると見たことない部屋だった。 まるで明治や大正時代の迎賓館の内装のようだ。 古びた壁紙に、昔は高級であったであろう絨毯、古い洋書が並んだ本棚に、古めかしいカーテン。 この部屋、何? 昨日の記憶を辿る。 自粛期間で在宅ワークをしていた私は、同僚とオンライン飲み会をする事にしたんだ。 飲み会中に、お酒がなくなってしまって、コンビニに行く途中の横断歩道で、トラックが… いや。待て待て。 昨日は、それどころじゃない! 昨日は私の裁判だった。 裁判長は叫んだ 「ユージニア・ダンカンは幽閉だ!連れて行け!」 私は断罪された。 ユージニア・ダンカン侯爵令嬢として。
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