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作:鹿山 京璽

阿吽の夜叉

星3つ

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星2つ

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未評価

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最終更新:2021/7/27

作品紹介

朝霧 烈圭(あさぎり れつか)は九州のとある片田舎に生まれ、地元の高校に通っている女子高生。親兄弟はおらず、幼い頃から親戚の家をタライ回しにされていたが現在は一人暮らし。静かで平穏な暮らしを送っていた。 しかし、高校2年生の春。 クラスで隣の席となった天鬼 夜鷹(あまき よだか)とその兄、天鬼 藍之仁(あまき あいのじん)という転入生の双子との出会いによって、烈圭の平穏な日常は突如として壊される。 烈圭がこの世の大多数の人間には見えざる者共───かつては妖怪や物の怪と恐れられた、不可視の〝異形〟の存在を認識することができる見鬼(けんき)の才を持つ、稀な人間であるということにはじまり。烈圭は彼ら双子に次々と自身の知られざる〝秘密〟の数々を暴かれてゆく。 後に烈圭はこの不思議な双子との出会いと並び。かつては異形殺しを生業とし、〝修羅狩り〟と呼ばれる祓い屋組織の1人であったことを仄めかす、怪しげな生物教師の男とも遭遇してしまう。 偶然か必然か。 これらの奇妙な出逢いをきっかけとし。 烈圭の平穏でありながらも色褪せていた日常は 奇しくも妖しい、色濃き〝怪異〟に染まってゆく。 そうして烈圭は自分の〝生きる〟意味、 〝生かされた〟意味、 本当の〝家族〟の在り処を求め。 人間 ・ 鬼 ・ 妖 古より続く、この三つ巴の存在の因縁に 巻き込まれてゆくこととなる─── かつて、我々を統べる者は 隔てなく全て〝 夜叉〟と謳われ、貴ばれた。 人の子らはそれらを心から畏れ。 妖共はそれらを酷く厭う。 そして、それらの中でも 古き夜の終わりを告げ、 始まりの朝をもたらす彼らを 我々はこう呼んだ──── 『 阿 吽 の 夜 叉 』 これは彼らの〝はじまり〟 そして彼らの〝おわり〟を紡ぐ 幾多の夜叉共の物語────── ────────────────── ※宣伝※ 現在、作者鹿山のTwitter(@keiji8888kayama)にて本作「阿吽の夜叉」のキャラクターイラスト(絵 : 鳥海えな様@enasuskak)を公開中。大変素敵なイラストとなっておりますので、是非読者の皆様もご覧下さい。 また、6月上旬より読者閲覧画面が公開される〝たいあっぷ〟というサイトにて本作「阿吽の夜叉」第10話までを挿絵付きかつ無料で読むことができます。よろしければ是非、ご覧頂けましたら幸いでございます。 ※本作では章タイトルからサブタイトルにまで、物語の〝芯〟を表すような様々な〝意図〟を含ませております。その簡単な解説集を作者(鹿山)の近況ノートにて記しておりますので、是非お目に留めて頂けましたら幸いでございます。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません

女主人公ファンタジーアクション和風ファンタジーローファンタジー

評価・レビュー

描写から伝わるのは情景だけじゃない

物語の面白さはもちろんなのですが、私は描写が作品の深みを出していると感じました。 「阿吽の夜叉」の描写は時として、登場人物の心を反映します。 また別の時は、これから起きる不吉さを象徴します。 語彙の豊富さから繰り出される描写が、きっとあなたの心を掴みます。 まだ完結していないので、星は4.5です。

4.5

戸織真理

全てが必然性で繋がっていると知った時、あなたを更なる驚きが襲う。

【物語は】 ある工夫を凝らした一場面から始まっていく。この場面で語られる夜叉は、酒呑童子しゅてんどうじ。名前だけなら聞いたことがあるという人も多いと思われる。酒呑童子は、丹波国の大江山、または山城国京都と丹波国の国境にある大枝(老の坂)に住んでいたと伝わる鬼の頭領。(ウィキ調べ) その後、プロローグに入りガラリと雰囲気が変わる。 ここは喫茶店だろうか? 食事の出来るある店に、ある男がやって来る。そこでこの土地のことが明かされていくのだが、何やらこの土地には秘密があるようで? 【登場人物たち】 この物語は、プロローグと本編では視点が違う。プロローグはプロローグに過ぎないという事だ。本編に入ると、あらすじに出てくる少女の視点となり、物語は進んでいく。 この主人公はあまり女の子という感じがしない。(イメージでの)とても落ち着いていて、自分をしっかりと思っている印象である。それは、ある美形の双子の転校生たちに、ほぼ反応を示さないという点からも、言えるのではないだろうか。つまりは、容姿できゃあきゃあ言うようなタイプの高校生ではないという事だ。 あまり詳細を書いてしまうとネタバレになってしまうが、この出会いは面白い展開となっていく。 【世界観・舞台・物語の魅力】 舞台は現代であり、妖と鬼もいる世界観。とても面白い世界観だと思う。 作者の手腕に驚かされる。ここもあまり詳しくは言えないが、想像通りに行かない。良い意味で予想を裏切る展開となるのだ。 次々と巻き起こる想定外の出来事に、読み手も驚きの連続である。あらすじにかなり詳しく書かれていると感じるが、巧いことぼかしてあるようにも思えた。 そして全体に構成がとても巧いと感じた。ちゃんと情報が提供されているにも関わらず、それらが繋がらないのだ。もしかしたら深く考える人は、伏線なり、糸を見つけてしまうのかも知れないが。 主人公がある戦いにて、ピンチになるところから少しづつ風向きは変わっていく。そこから明かされていく鬼や妖のこと。彼らの違いなど。そしてその中で、主人公の境遇なども詳しく分かって来るのである。かなり作り込まれた世界観だが、とても分かりやすい。いろんなことが繋がっていくと、必然性で作られた登場人物の構成に驚く。 【物語の見どころ】 繋がっていく過程がとても面白い作品。通常、世界観というのはそんなに面白い部分ではないはずだ。しかしこの物語は少し風変わりな印象を受ける。つまり、舞台や世界観が明かされていく過程に、とても面白味を感じる作品なのである。それは説明文や会話、心情などで分かって来るのだが、ミステリーの種明かしのような面白さがある。 ”え?そうだったの⁈”の連続。そこに至るまでにモチーフやワードはあるのだが、なかなか繋がることはない。なので、見えているものが見えていないという、怪奇現象を起こす。 そんな中、段々と明かされていく真実。主人公は望まずして巻き込まれていくことになる。今後の展開がとても気になる物語だ。 あなたもお手に取られてみませんか? 主人公は果たして、この後どんな生き方を選ぶのか?物語は何処へ向かうのか?その目で、ぜひ確かめてみてくださいね。おススメです。

5.0

crazy's7