朝倉慶長始末記 ~徳川家の姫に転生した狐姫は、豊臣家と共に大坂の陣を越えられるのか~
最終更新:2024/6/26
作品紹介
狐姫。 狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。 上杉家、織田家、北条家などと戦い、勢力を拡大させたわたしは、天下統一まであと一歩、というところまでこぎ着けることになる。 ところが何てことだ。 そう、あと一歩というところで家臣の謀反に遭い、あえなく死んでしまうことになったのだ。 うん。どうやらわたしは失敗してしまったらしい。 というか負けたのだろう。この世界に。 もっともだからといって、諦めたりはしない。 わたしはまともなひと、ではないのだ。 それは淡い賭けではあったけれど、その賭けに勝ったわたしは再び同じ世界に蘇ることになる。 一度滅びてから約十四年後。 天下の覇権を握っていた豊臣秀吉が死を目前にした、慶長の世。 わたしは徳川秀忠の長女として、再びこの世に舞い戻ってきたのだ。 うん、それはいい。 徳川家ならば、いずれ豊臣家を滅ぼして天下をとるはずのお家であり、わたしはそのお姫さま。 悪くない。 でもちょっと待て。 もし史実通りなら、わたしはいずれ豊臣家に嫁ぐことになる。 その豊臣家の運命は……いや、考えたくないぞ。 しかもこの世界、わたしの知る史実の世界とは、やはり違う。 生前のわたしが散々改変したのだから、それも当然なのだけど。 再び転生したこの世界で、わたしは平和に生き抜くことができるのか。 それとも再び戦乱の世に舞い戻るのか。 そんな瀬戸際の時代に生を受けた、わたしの戦国伝奇軍記譚である。 ◆作者より◆ 関ヶ原の戦い前夜から始まる、架空戦記です。 『朝倉天正色葉鏡』の完全続編にあたります。 基本的に戦記物ですが、前作に比べると伝奇要素が多少強めになっており、和風ファンタジーのような雰囲気も持ち合わせています。 歴史が好きなだけの作者がノリと勢いだけで書いている作品ですので、いろいろと突っ込みどころは多いかと思いますが、ご甘受いただければ幸いです。 同作品はカクヨムでも投稿しております。 少しだけ先行公開しておりますので、続きが気になる方はどうぞ! ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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