海賊の姫 ──熊野海賊興亡記──
最終更新:2019/12/18
作品紹介
町工場の倅、海賊の姫になる── 戦国時代、紀伊熊野。 古来より栄華を誇った熊野海賊衆が一角、安宅家に一人の姫が生まれた。 明朗闊達、傍若無人。 家中の者からは手を焼かれ、領民からは愛された姫には、一つの秘密があった。 「やっぱ戦国時代だよなぁ、ここって……何が起こってんだ?」 しがない町工場の倅だったはずの彼は、気が付くと幼い少女に転生していた。 周囲にいるのは、見知らぬ人々。 今まで積み上げてきたものも、本当の家族も失い、惑う彼は異変に気付く。 石鹸、風車、揚水ポンプ。この時代の日本には存在しないはずの技術の数々。 他の転生者たちの存在が、歴史に波乱を巻き起こす。 ──そして、彼らは知るだろう。 自分たちが、この時代へやってきた意味を。為すべきことを。果たすべき責任を。 己が使命を自覚したとき、彼らの物語は動き出す。 それが正しき道かもわからぬまま、彼らは今日を生きていく──
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