７年片想いしていた幼馴染が「失恋した」と言っているので、俺は全力であいつを口説こうと思う

俺、蓬田（よもぎだ） 一成（いっせい）は、自分で言うのも何だがモテる。めちゃくちゃモテる。昨日もついに、学校イチの美少女にまで告白されてしまった。 しかし、俺の返事は相手がどれほど美人でも変わらない。「ノー」一択だ。 なぜなら俺には、7年間片想いしている幼馴染のヒナがいるのだから。 だけどあいつは俺を全く異性として意識していない。それどころか、二年前には嬉しそうに 「わたし、好きな人が出来たの！ご近所の2歳年上のお兄さん！」などと言ってきた。 俺は打ちひしがれ、それ以降はヒナとは一定の距離を保つようにしていたのだが・・・。 ある日、ヒナが俺に電話でこう言ったんだ。 「わたし、失恋しちゃった。彼のこと、諦めようと思う」って。 本作は『猫好きな俺、どうやらクラスの猫系美少女に睨まれているんだが、心当たりが全くない』のおまけ短編ですが、そちらもこちらも、それぞれ一作品のみでもお楽しみいただけるようになっております。