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@オノログ
作:狐
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最終更新:2020/1/21
第一回こむら川小説大賞参加作です。 2019年内にやるべきだったネタが多分に含まれています。
美しい吸血鬼と美しい従者が阿佐ヶ谷の1LDKで同棲するお話。 顔のいい男同士の掛け合い。ゆるいコメディ作品で、肩の力を抜いて読めました。 身分を隠して生きなければならない『吸血鬼』というマイノリティ。必然的に生まれる人類との対立構造の、そのもたらすある種の偏見やステレオタイプのような、そういう話ではたぶんないので単純に設定につられてホイホイ読んで楽しく笑うのがよいと思います(笑いました)。 キャラクターが好きです。『吸血鬼とその従者(人間)』という、想像しやすい反面どうしてもベタな感のある設定を、でも奇をてらうでもないのにしっかり上回ってきてくれる、そこが大変魅力的でした。最初は『吸血鬼と従者』だった印象が、しばらく読み進めるうちに『エルヴィンとクロード』になる、この感覚がとても好き。 ついつい好感を抱いてしまう、ほのぼの楽しい二人組でした。
和田島イサキ
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