白狐ちゃんは婚約破棄に興味津々です
最終更新:2020/6/28
作品紹介
「少しよろしいかしら?」 彼女は急に現れた。 艶やかでありサラサラとなびく白い髪 白魚のようとはこの事だろうと思う白い肌 赤い瞳はアクセントとなって美しさに花を添えている 身体も同年代とは思えない艶かしいスタイルをしている。 皆と同じ制服を着用しているのに まるで女神が舞い降りたようだった。 だが彼女にはこの国のものにはない、 頭の上に好奇心でピクピクと動く真っ白な耳。 腰のところから伸びるふわふわと揺れ動く9本の尻尾があった。 さっきまでの騒がしかった中庭は騒然と鎮まりかえった。 「運命と聞こえたの。私に運命とはなんなのか教えてくださらない?」 誰も知らないこの美しい乱入者に誰もすぐには対応できずにいた。
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