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作:まるちーるだ

ラプンツェルはむしっても、むしっても生えてくる。だから食べてもらって構わなかったのだが……。

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最終更新:2021/6/25

作品紹介

私は気付いた時には一人だった。ぼーっと現状把握を始めた。私の周りにはいつも人ではない何かがいるし、それの言葉が分かるので、この世界が自分の生きていた世界と違っていたのは分かった。 ついでに言えば、人ではない彼らはどうやら精霊と呼ばれる存在だと知った。 そして残念ながら私は人間であることも知った。 まあ、人間に括っていいのかは分からない存在ではあるが……。 まあ、それはいい。今の状況を説明しよう。 私の畑で育ったレタスっぽいような、ベビーリーフのようなものを籠一杯にした農夫が土下座しながら謝っている。 「ダナの森の魔女、申し訳ありません!!妊娠中の妻がどうしてもラプンツェルを食べたいと言っておりまして!!」 そんな感じで土下座して、土に額をこすりつけながら彼は謝り続ける。 「あ、別に一人じゃ食べきれないんで、持ってってください。」 サニーレタスを栽培したことがある人間はある意味、想像がつくだろう。むしっても、むしっても育ってくる葉っぱ。今、農夫が漁った畑はまさにそんな感じだ。 「むしろ持って行ってください、助かります。」 そう言ってから彼の元を去っていった。ラプンツェル、この葉っぱラプンツェルって言うんだ、ふーん。なんって思っていた。 と、思ってたら子供押し付けられて、育児経験ゼロの魔女、頑張って子育て始めました。 6/29 誤字報告ありがとうございます! 皆さん本当に感謝です!自分で気づけないもので……。

異世界転生身分差ハッピーエンド年の差ヒストリカル

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