脳筋都市国家に飛ばされた男が「詩人」として成功するためのたったひとつの方法
最終更新:2018/11/10
作品紹介
紀元前7世紀、古代ギリシャの大地にて…… アテナイ出身の詩人志望の若者は、故郷の有力者の息子といざこざを起こし、半分だまされてスパルタに送られることに。 その頃のスパルタは、支配下においた隣国メッセニアの反乱に悩まされていた。聖地デルフォイにおわす予言の神・アポロンに、反乱を鎮圧するの方法をたずねた結果、 「汝らの将軍をアテナイ市から求めよ」 との神託が下ったのだ。 スパルタ人たちは反乱鎮圧のための将軍を招いたつもりが、なぜかひょろひょろの若者(※詩人志望)が来たので唖然とする。しかし、アポロン神のお言葉を無視すると後が怖いので、しかたなく彼を「形だけ」の将軍に据えることに。 変わり者の妹と、無口な兄の家に居候することになった若者は、スパルタの男たちに「カルキノス」というあだ名で呼ばれ、最初は馬鹿にされるが、ある出来事から、めきめきと頭角を表していく。 カルキノスとスパルタの命運やいかに……!? 「第2次メッセニア戦争」の時代を生きた、とある男の物語。
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