紐を切るだけの簡単な仕事
最終更新:2019/11/7
作品紹介
カミーユと名付けられたとても美しく愛らしい少女がいた。 彼女の目には、誰もかれもが風船を背負っているように見えた。それが何かを知ったのは、祖母の死の間際に立ち会った時だった。 風船と体を繋ぐ紐がほつれ、完全にほどけた時、祖母は命を落とした。そしてその瞬間、カミーユは理解した。 あれは、人の魂なのだと。 「あなたは誰?」 「紐を切るだけの簡単な仕事をしている者さ」 そしてある日の夜、カミーユは風船を持たない青年と出会った。
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