メスガキ勇者に追放された男、本当は【勇者】よりも最強の【分からせお兄さん】でした ~残りの仲間は敵のスパイってことも知らないんだろうな。大人をナメるから痛い目を見るんだ!今頃泣きついたってもう遅い!~
最終更新:2021/6/29
作品紹介
12歳にして世界最強の才能である【勇者】に目覚めた女の子リーヴェは、人類の宿敵である魔王討伐の任を国王から授かり、勇者パーティーが結成された。 メスガキ勇者 リーヴェ 要塞の如き戦士 バルボザ 不可視の暗殺者 エルゼム 冴えない荷物持ち アルム 明らかに場違いのアルムは、リーヴェの希望でパーティーに入れられた本当にただの荷物持ちである。 リーヴェのアルムに対する当たりは強く、ことあるごとに罵倒されてきた。 「ざぁ~こ! 使えないお兄ちゃんなんか勇者パーティーに要らないから!」 このようにアルムにパーティーから出ていけと言うのも日常茶飯事だった。 しかし、今日のアルムはいつもと対応が違った。 「そうか……じゃあ、俺は勇者パーティーを抜けるよ……」 「えっ、あっ……本当にパーティーから抜けちゃうの? そんなつもりじゃ……」 こうして勇者パーティーを去ったアルムだったが、実はこれには事情があった。 「バルボザは帝国の貴族の息がかかった監視役、エルゼムはリーヴェを殺すために魔王が送り込んだ本当の意味での”暗殺者”だ。リーヴェの元を離れるのは心苦しいが、完全に危険を排除するには元を断たねばならないな」 こうしてメスガキ勇者リーヴェを守るために、ただの荷物持ちだと思われていたアルムが動き出す……! 「このパンケーキはいつもどおり絶品じゃな! 我らが魔族の誇りじゃ!」 魔王の元へ行き暗殺者エルゼムを止め…… 「おぉ! この声は我が盟友にして世界の救世主!」 変人エリスターレの協力をもらい貴族とバルボザのつながりを断ち…… 果たしてアルムはリーヴェの平穏を取り戻すことができるのか!
評価・レビュー
まだレビューはありません。