どうか、わたしの名前を呼んでください。
最終更新:2020/8/20
作品紹介
アーベンロート家の三女、エヴァリーナには前世の記憶があった。 「わたしには記憶があるのです。狂おしいほどの記憶が。前世のわたしはバーミリオン殿下に恋をしていた。もちろんラーレア様を押しのけて結ばれるはずなどないことを知っていました。わたしの望みはたった一つ。……バーミリオン殿下にわたしの名前を呼んでいただきたかった。わたしを覚えていていただきたかった」 結婚式の日に、エヴァリーナはテオドールにそう告げた。
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