素直になれないツンデレ王女はコワモテ護衛騎士に恋をする。年の差20歳はダメですか?
最終更新:2021/3/22
作品紹介
幼い頃、ルチアと母の乗っていた馬車を反貴族派と隣国と手を組んだ兵に襲われる。その時、護衛騎士であったシリルに命を救われたルチアは、シリルに思いを寄せた。しかし、シリルとルチアの歳の差は20もあり、ましてや身分も違う。シリルはルチアを護衛対象として、一線を引いていた。 ある日の晩餐、国王より兄である王太子の結婚が秋に行われることを伝えられる。兄が結婚をすれば、行く行くは王位継承が行われてしまう。そうなれば、城に自分の居場所がなくなることを知っているルチアは、残された時間がもう多くないことを知る。 そんな失意の中、シリルがルチアの元を訪れた。シリルは先ほど、国王より話を聞いたかと言い、二人の会話が噛み合わないことに気付く。思いを告げようとするルチアに、もう約束は守れないというシリル……。 ルチアがずっと願っていたコトは一つだけ。素直になれなくても、どれだけ身分が違っても、歳が離れていようとも、ただずっとシリルの側にありたいと願っていたのに。 涙と共に、ルチアの中での初恋が終わろうとしていた。
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