復讐譚には折れた剣を
最終更新:2017/10/4
作品紹介
幼い頃より、復讐を誓った。 己の全てをかけて、必ずあの男から全てを奪ってみせると。 それが弔いだとは言わない。 この意味の無い行為の理由に、死んでいった者たちを利用したりはしない。 だから……私に構わないで欲しい。切実に。 騎士学校生のフィアナの最大の障害。 それは戦士としては最高峰だが人としては底辺な師匠の嫌がらせ行為である。 ある日突然舞い込んできたのは、第一王子の専属護衛でもある第三騎士団長への就任話。 勿論、師匠の差し金だ。 箪笥の角に小指をぶつけてそこから腐って死んでしまえばいいのに。 復讐の前に師匠への報復を誓いつつ、フィアナは今日も王宮で奮闘する。 ────これは少女の復讐譚。 そして、王子と騎士の恋のお話。
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