幼い頃より、復讐を誓った。 己の全てをかけて、必ずあの男から全てを奪ってみせると。 それが弔いだとは言わない。 この意味の無い行為の理由に、死んでいった者たちを利用したりはしない。 だから……私に構わないで欲しい。切実に。 騎士学校生のフィアナの最大の障害。 それは戦士としては最高峰だが人としては底辺な師匠の嫌がらせ行為である。 ある日突然舞い込んできたのは、第一王子の専属護衛でもある第三騎士団長への就任話。 勿論、師匠の差し金だ。 箪笥の角に小指をぶつけてそこから腐って死んでしまえばいいのに。 復讐の前に師匠への報復を誓いつつ、フィアナは今日も王宮で奮闘する。 ────これは少女の復讐譚。 そして、王子と騎士の恋のお話。
更新:2017/10/4
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無事に婚約が決まったフローチェとヴィレム。 そんな彼女らが二人で公の場に出るのは、今日の第二王子の誕生日パーティーが初めてである。 ……誕生日パーティーといっても、王子の誕生日を心の中で祝っている人間などいないと言っていい。 人脈作りに忙しい者、噂話に興じる者、そして、二人の様子を傍観する者。 これは“悪役”令嬢の舞台裏。彼女のことを観察する一人の人物のお話。 ※これは、『“悪役”令嬢』短編シリーズの番外編です。 おまけとして、侍女のミリア視点もございます。
更新:2016/11/15
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二大公爵家とも言われるハーンストラ家の令嬢・フローチェは、二十歳年上の叔父に初恋をして以来、一途に想い続けていた。 その恋心が粉々になったのは、叔父が画策していた、“フローチェを、王子を誑かす『悪役令嬢』に仕立てあげ、それを暴いて国に恩を売る”という出世計画を偶然知ったとき。 今までの優しさはこの為だったのだ。 「乙女心をなんだと思っていますの!?許しませんわ。貴方が用意した断罪の舞台など、御指名前に降りさせて貰います!」 同じく二大公爵家の長男で幼馴染の、ヴィレム・フィーレンスに助力を請い、フローチェは幼い頃から立ち止まっていた場所から、動き出す。
更新:2016/11/6
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二大公爵家・ハーンストラ家の令嬢フローチェは、ずっと慕っていた叔父に騙されていることに気づき、初恋を終える。 このまま利用されてなるものかと、幼馴染みで同じく二大公爵家の息子ヴィレムと共に、叔父を告発するために画策するが、その途中でヘタレの第一王子との婚約が決まってしまう。 そんなフローチェにヴィレムは、 『王子との婚約を避ける手立てが、俺との婚約しかないと言ったら、どうする』。 ※『“悪役”令嬢は御指名前に舞台を降りる』の続編で、前回中途半端になっていたあれこれを終わらせたりざまぁしたりする話です。
更新:2016/11/12
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公爵令嬢フローチェは、二十歳年上の叔父に初恋をして以来、彼を一途に想い続けていた。しかしある日、その優しさは出世に利用せんがための偽りなのだと知る。 彼女は悲しみに暮れる──── 「乙女心をなんだと思っていますの!?」 ことはなく、ひどく激怒した。同じく二大公爵家の長男で幼馴染のヴィレム・フィーレンスに助力を請い、打倒叔父に瞳を燃やす。 叔父を想い続けた少女と、少女を想い続けた幼馴染み。それぞれの初恋の行く末は。 ※これは、三本の短編『“悪役”令嬢』シリーズを加筆修正しながらまとめたものです。連載版はシリアス要素とヴィレム視点が短編より多めになっています。
更新:2017/10/29
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